□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2013年3月4日第161号 ■ ============================================================== いじめの検証は自衛隊こそ行われるべきではないか ============================================================== すっかり取り上げられなくなった高校の体罰と女子柔道界のパワハラ問題。 しかし最も深刻ないじめは自衛隊内部でこそ行なわれているのではないか。 そう気づかせてくれる文章を私はきょう3月4日の毎日新聞に見つけた。 保阪正康氏の連載「昭和史のかたち」がそれである。 「スポーツ界や教育現場での体罰をめぐって、このところ議論がかまびすしい。さすがに全面肯定の声は大きくないがそれでも『体罰によって目覚めた』とか『教師やコーチの愛情を感じた』などのゆがんだ肯定論も聞かされる。こうした声を聞く度に、私はかつて陸海軍で行なわれていた鉄拳制裁などの暴力の実態に思いが行く・・・」 こういう言葉で始まる「再生産された軍隊内暴力」と題するその連載記事は、当時の関係者からの聞き語りに基づくものでありその信憑性は誰も否定できない迫力がある。 そこで思いついたのが自衛隊だ。 もちろん自衛隊は軍隊はない。 しかし自衛隊の中には旧大日本帝国軍に郷愁、憧憬を抱く者がいる事を私は知っている。 もちろん自衛隊は軍隊ではない。 しかし安倍首相はそれを軍隊に格上げしようとしていることを知っている。 自衛隊こそイジメが横行する最大の組織ではないのか。そうなるおそれはないか。 いじめの検証は自衛隊にまで及ばないと片手落ちである。 保阪氏はその連載を次のような言葉で締めくくっている。 「隊内の暴力は、戦地に行けばそのまま隊外の暴力に転化する。戦地で残虐行為に走った部隊は、隊内暴力もひどかったことを改めて知っておく必要がある」 自衛隊が軍隊となり、自衛隊の海外派遣が当たり前になろうとしている時、自衛隊内のイジメの実態の検証はなおさら重要になってくる(了)。 ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
新しいコメントを追加