□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2013年2月1日第88号 ■ ============================================================== 日本政府が欠陥F-35戦闘機の導入にこだわる謎が解けた!(続) ============================================================== 私は1月29日のメルマガ第76号「日本政府が欠陥F-35次期戦闘機の導入にこだわる謎が解けた!」で書いた。 日本が開発途上のF-35の研究、製造、メンテナンスの拠点にさせられようとしているのだと。 この重大な極秘事項を後追い報道するメディアは現れてくるのだろうか注視して行きたい、と書いた。 確かに後追い記事は見られた。 1月31日の東京新聞は半田滋編集委員の署名入り記事で書いた。 米国防総省が議会に提出した報告書では日本の要求する機体は未完成であり、防衛省によるF-35導入決定の根拠が失われることになると。 2月1日の朝日新聞も書いた。 F-35には日本製の部品が使われている。そのF-35をイスラエルは導入しようとしている。日本の武器輸出三原則の違反につながる。とくにイスラエル軍がシリアを空爆したことにより政府の説明がさらに苦しくなる、と。 しかし、これらの記事はいずれも1月29日の産経新聞がスクープした内容の繰り返しだ。 産経新聞がスクープした核心の部分、すなわち日本が未完成のF-35機の開発、製造、メンテナンスの拠点にさせられようとしているという極秘部分については一切触れていない。 その追及すべく調査報道する気配は感じられない。 やはりこのF-35機問題の報道は産経新聞が群を抜いている。 きょう2月1日の産経新聞はさらなるスクープを掲載した。 すなわちポトマック通信の中で「F-35の嫁ぎ(とつぎ)先」と題して要旨次のように報じている。 防衛省はF-35機の最初の4機を航空自衛隊三沢基地(青森)に配備することを決めたと。 そしてその理由として防衛省は三沢基地にある格納庫がF-35の収納に利用できると言っているが、どうも臭い。米軍は、開発の遅れで2019年まで実戦配備できず、2017年までに日本に輸出するのは不可能なため、三沢の米軍基地に持って行って、そこで未完のF-35機を管理、開発するのではないか、と。 おそらく産経新聞の読みは当たっている。 そしてその産経新聞の記事はこう書いている。 そこまでして慌てて予算化するなら、納税者への説明があってしかるべきだ、と。 産経新聞が孤軍奮闘して追及しているこのF-35次期戦闘機導入問題は、安倍政権を悩ます大問題であるはずだ。 国会で追及する野党があらわれてこないほうがおかしい(了)。 ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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