□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2013年1月31日第85号 ■ ============================================================== 私が民主党に未来はないと思う理由 ============================================================== 安倍自民党政権に正しく対抗できる野党が現れない限りこの国には未来はない。 そしてその役割を果たすのは政権交代前の原点に戻った民主党しかない。 維新とみんなの党の連携による野党第一党は自民党と基本的には変わらない。 社民党や共産党の護憲政党は決して国民的な政党にはなり得ない。 民主党の復活しかないのだ。 しかしそれはもはや不可能である。 この期に及んでも党綱領について同じ議論を繰り返しまとまらない。国会が始まったというのにきのう30日に国会内で党綱領検討委員会を開き、保守かリベラルかの表現で紛糾するという体たらくだ(1月31日読売)。 しかし私が民主党は自民党に勝てないと思うのはその事ではない。 1月31日の日刊ゲンダイが書いていた。 内藤正光前参院議員の「文通費」流用発覚問題のリークで明らかなように、いざとなれば自民党は民主党議員のカネの問題をいくらでも脅しとして使ってくる。 おまけに党首である海江田代表が破綻した安愚楽牧場への出資を推奨していたとして訴訟圧力にさらされている。 鹿野道彦元農相らの中国書記官スパイ事件も依然として疑義が晴れていない。 これを要するに再び権力を握り、官僚と結託した自民党は、いざとなればいくらでも民主党を脅せるのだ。潰せるのだ。 そしてその逆はもはやありえない。 民主党の最大の誤りは3年余も政権を握っていながら国家権力を仲間割れに使うだけで自民党の悪政暴露に使わなかったことだ。 自民党の息の根を止める事が出来たのに、それをしなかったことだ。 いまから気づいても遅い。民主党は復活などできはしない(了)。 ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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