□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2013年1月26日第68号 ■ ============================================================== サミットの最重要議題となったテロ対策 ============================================================== 今度のアルジェリア事件が英国のキャメロン首相に与えた衝撃は大きかったようだ。 アフリカに拡散したテロとの戦いは「今後数十年続く」と言明したという(1月26日朝日)。 ブッシュ大統領の「終わりのない戦い」とほぼ同じ認識に至ったということだ。 そのキャメロン首相の英国は今年6月の主要国首脳会議(サミット)の議長国である。 そしてキャメロン首相は23日、ダボス会議出席を前にしてロンドンの講演で述べたと言う。 今年の主要国首脳会議ではテロ対策を第一の議題にすると。 これで決まりだ。欧米首脳にとって異論はないはずだ。 今度のサミットはテロとの戦い一色になるだろう。 私は1月23日のメルマガ第57号で書いた。 今度のサミットでは慰安婦問題が議題の一つになる可能性があると。 そうなれば安倍首相にとっては悪夢だと。 どうやら今度のアルジェリア事件でその可能性は吹っ飛んだようだ。 しかし安心するにはまだはやい。 「テロとの戦い」が議題になると日本の出る幕はない。 日本の大使館はもとより防衛相も警察も内閣調査室も、テロに関する情報収集能力も対テロ作戦能力も皆無であるからだ。 日本が出る幕があるとすればテロ根絶の原因である貧困撲滅という名の経済援助をさせられる時だけだ。 またしても財政負担を押しつけられる。 やはり安倍首相にとっては今度のサミットは重荷となる運命にあるようだ(了)。 ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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