□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】
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□■　　天木直人のメールマガジン２０１２年９月２４日第７１３号
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　　　沖縄独立宣言を断固支持する

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　尖閣問題が大騒ぎになっているその時、オスプレイの試運転が強行
された。

　まさかオスプレイに対する反対運動をかき消すために尖閣問題が意図
的に引き起こされたわけではあるまいが、それほどタイミングのいい
オスプレイの稼動である。

　沖縄無視の数々の暴政の中でも、このオスプレイ強行配備ほど理不尽
で非人道的なものはない。

　どこまで沖縄は差別され、踏みにじられていくのか。

　こうなれば独立しかないのではないか。

　そう思っていた時に、その思いが空想ではない事をきょう９月２４日
の毎日新聞で知った。

　「そこが聞きたい」というインタビュー記事の中で松島泰勝龍谷大学
経済学教授（４９）が述べていた。

　私たちは２０１０年に「琉球自治共和国得連邦独立宣言」を発表したと。

　知らなかった。

　日頃ニュースを注意深くフォローしている私だが、うかつにもこのよう
な動きがあった事を私は知らなかった。

　あるいはメディアが意図的に流さなかったのだろうか。

　きっかけは、鳩山首相が公約した普天間飛行場の「最低でも県外移設」
が簡単に切り捨てられたからだという。

　沖縄が日本の一部であり続ける限り永遠に米軍基地はなくならない、
独立するしかない、と考えたからだという。

　そして２年後の２０１２年は沖縄本土復帰４０年である。

　その年にオスプレイが強行された。

　これは単なるヘリコプターの機種変更の話ではない。普天間の辺野古
移設とあわせ日米同盟強化の意思表示である、と。

　このような動きは単なる偶然ではないと松島教授は言うのだ。

　私が注目したのは松島教授がそこで述べている沖縄独立論が、決して
非現実的ではないということだ。

　政治・経済学、国際法、民族学、社会学など総合的に見ても決して
不可能ではないと松島教授は強調する。

　沖縄県民の多数がそう願い、本土の日本国民がそれに呼応すれば、
沖縄独立論は間違いなく大きな政治運動として浮上する可能性がある。

　私は今後日本にどのような政党による、どのような政権ができたと
しても、その政権が日本国民に画一的な政策を押しつける時代は終わ
ったと思っている。

　つまりもう一つの日本を願う国民の意思を尊重するシステムを、国政
が決めるシステムと並存させる形で認め、それに予算と権限の一部を
権利として与える政治が行なわれない限り、国民の期待に答えられない
と思っている。

　沖縄の自治共和国連邦独立宣言はその究極的な姿だ。

　米軍基地を撤退させ、世界に軍隊の無い永世中立を宣言し、自然と
共生する自治体、観光と農水産業と自然エネルギーの自治体が実現す
れば、それはまさしくもう一つの日本に違いない。

　それを望む者は自由にそこへ移住できるようにすればいいのだ。

　どの政党が政権を取ればいいか、といった不毛な政治の繰り返し
よりも、もう一つの日本を選択できるシステムを認めることがはるか
に有益である。

　私は松島教授たちが進める沖縄独立の動きが現実の選択となるよう
に国民運動に発展して行く事を期待し、あらゆる支持を惜しまない。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　了

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