□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2012年7月2日第503号 ■ ============================================================== いまの日本を象徴する戦友会の光景 ============================================================== なんともやりきれない光景が描かれていた。 きょう7月2日の毎日新聞にみつけた保阪正康氏の「昭和史のかたち」 という記事の一節である。 保阪氏は私がいつも学ばせてもらっている聞き語り昭和史研究者の第一 人者だ。 この記事も彼ならではの聞き語りに基づく貴重な実話だ。 保阪氏は、かねてから資料の提供を受けてきた元兵士Aさんとの縁で、 ひそかにある戦友会に参加する機会を得たという。 その時目撃した光景を保阪氏は次のように再現している。 「・・・ある戦友会には陸大(註:陸軍大学校の略 大日本帝国陸軍 に設けられた参謀将校の養成機関)出の参謀が出席した。(元)兵士たち は『閣下、閣下』と言って、その(元)軍人にへつらっていた。そのうち ある元兵士が、みずからの戦闘体験を語りだし、防衛庁編纂の戦史の記述 は誤りではないかと言った時、その閣下は声を荒げて叱りつけた。 『一兵士が大本営参謀の書いた戦史に口を挟むなどというのはとんでも ないことだ』 その兵士はうつむいて黙った。この戦友会への参加者はこの閣下に就職 の斡旋をされていたり、仲人を頼んでいたりするのだ・・・」 保阪しはその他の戦友会の模様をいくつか紹介したあと、次のように 書いてこの寄稿を締めくくっている。 「・・・戦後社会の戦友会の中には、反戦平和を説く団体もあるが 癒し、実利、強圧、集票など(その実態を)緻密に分析していくと、戦後 にあっても元兵士たちは巧みに管理されていると思える。Aさんはそれを 認めるからこそ、次代のあなたに資料を送るのですよ、とつぶやいた言が 忘れられない・・・」 戦友会があらわしている光景は今の日本のいたるところに存在するの ではないか。 一般国民は、戦前も戦後も権力にたくみに管理され、真の自由を得て いないに違いない。 それこそが、今の日本の閉塞状況を招いている原因であるのではないか。 政治がいつまでたっても国民から乖離してる理由ではないか。 この管理状態からのわれわれ一人ひとりの解放こそが、いまほど必要な 時はない。 了 ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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