Foomii(フーミー)

天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説

天木直人(元外交官・作家)

天木直人

官邸をとりまく反原発デモと平成一揆と新党無印
無料記事

□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■  天木直人のメールマガジン2012年6月23日第482号 ■   ==============================================================       官邸をとりまく反原発デモと平成一揆と新党無印  ==============================================================  大飯原発再稼動を強行した野田民主党政権に反発する動きはついに 総理官邸を取り囲む大衆デモに発展した。  大手メディアもさすがにこれを取り上げざるを得なかった。  問題意識を持ってその光景を放映していたのが6月22日夜のテレ朝 の報道ステーションであった。  外で湧き起こる怒号の中、官邸では野田首相ら関係閣僚が節電計画を 議論している光景が映しだされ、枝野経済産業相や細野原発担当相が テレ朝の質問に答えることなくデモの群集の中を逃げるように去っていく 姿が映しだされていた。  この総理官邸のデモは歴史的なデモだ。  平成一揆につながる予感を感じさせる。  そしてこのデモは私にあの小田実の言葉を思い起こさせてくれた。  すなわちデモというのは参加者がお互いに名乗りあってするものでは ない。前後、左右の知らないもの同士が、一つの目的に向かって声を合 わせ、叫び声をあげ行進するだけでいい、という例の言葉だ。  そこには著名人も無名の一般人も平等だ。指導者はいらない。ある のはおびただしい数の人の群れだ。  平和な日本で政治を変える事の出来る革命が起きるとすれば、まさし くこのようなデモから起きる新しい政治の実現である。  このような大衆の声は、それを代弁する政党となって、既存の政治の 中で影響力を発揮できるようにする必要がある。  それこそが私が唱えてきたインターネット政党構想である。  今度のデモの参加者の大半は、組織による動員ではなくツイッター の呼びかけで集まったものだという。  それこそがインターネット政党だ。ツイッター政党だ。  要するに津田大介が言うところのインターネットというあらたなメデ ィアを武器とした動員である。  実は今だから話すが、私は小沢陣営に入った当初、新党きずなを新党 「無印」として再出発させて平成一揆を起こせと提案した。  いうまでもなく新党きずなは小沢派別働隊だ。  最後は小沢新党に合流する。  しかしつくっては見たものの、これまでのところまるで存在感はない。  ならば新党きずなに新しい試みをさせて世論の動向を見極めてみたら どうか。  消費税増税反対、原発再稼動反対、そして沖縄住民のための対米自立 外交を党是に掲げた政党を、インターネットを武器に支持者を集める形 でつくって反応を見たらどうか。  ひょっとして世論の共感を受けるかもしれない。  しかも爆発的な共感が得られるかもしれない。  その場合はそれを小沢新党にすればいい。  そう提案した。  その構想を文書にまとめて提示もした。  最初は強い共感を持って受け入れられたが、いつのまにか議論が立ち 消えになり、結局受け入れられることにはならなかった。  やはり政治は数の論理だということなのだろう。  しかし私が最終的に目指すものは今でもそれである。  私は小沢新党が奏功し、小沢新党が政権をとることを今は応援する。  しかし、もし小沢新党が潰され小沢派議員が草刈場となったり、ある いは小沢新党がめでたく政権をとっても私の期待を裏切るようなことに なれば、その時こそインターネット(ツイッター)新党構想の実現に 向けてあらたな動きを始めたいと思っている。  亀井亜紀子をや原発再稼動に反対して民主党を離党した平智之議員 など、インターネット政党にふさわしい議員は必ずいるはずだ。  私は一人一人を説得して5人を集め、本物の政治をさせる。  官邸を取り巻いた無印の一般大衆の声をそのまま政治に反映させる 政党をつくる。  そんな政党が出来れば、わずか数名の政党でも日本の政治に影響を 与えることができる。  日本を変えられる。  インターネットで500万票を集める事が出来れば新党はできる。  インターネット政党がつくれないはずはない。  資金は要らない。選挙の無駄なカネを使う必要はない。  究極の政党による究極の政治の実現である。                             了                                                             ──────────────────────────────── 配信会社フーミーよりのお知らせ ■天木×植草リアルタイム時事対談 http://foomii.com/files/interview/nightlive2012/ ●配信日時:2012年6月30日(土曜日)       20時00分~21時00分放送予定 ※ 今回の対談は特別企画として、ライブ配信を一般公開とし、 メールマガジン読者以外の方も20時からの配信を無料で視聴 できるようにします。 (※アーカイブ動画は後日、有料で配信予定)  今回は配信時間がいつもと異なり 20時から始まりますので ご注意ください。  今回の対談では、強引に消費税増税につきすすむ政府・民主党と、 それに反対する小沢グループの攻防を中心に、今後の政局を大胆 予測します。  さらに「再稼働に舵をきった大飯原発と原子力・電力行政の問題点」、 「欧州債務危機と世界の経済金融情勢の今後」、「中東(シリア、エジ プト)情勢」について時間の許すかぎり徹底討論を行います。  今回も視聴者の皆さまからの質問を事前に募集します。 (時間の関係上、回答できる数は限られております。ご了承下さい。) ■質問はこちらから ⇒ http://enq-maker.com/cx5BJt0 アーカイブ配信動画は、後日、動画配信記事として有料(315円) で販売する予定です。なお、これまでのアーカイブ動画はこちら からご購入いただけます。 ◎サタデーナイトライブ:小沢一郎氏の復権はあるのか http://foomii.com/00057/2012052815000010123 (2012/05/26 放送分) ◎サタデーナイトライブ:小沢一郎氏裁判とはなんだったのか http://foomii.com/00057/201205021000009693 (2012/04/28 放送分) ◎サタデーナイトライブ:消費税増税のゆくえと今後の政局 http://foomii.com/00057/201203242200009024 (2012/03/24 放送分) ◎サタデーナイトライブ:日本はどこまで米国に支配されているのか http://foomii.com/00057/201202271900008548 (2012/02/27 放送分)  記事をご購入いただければ、アーカイブのURLとパスワードが記載 されたメルマガが届きます。アーカイブページにアクセス後、 メルマガ内に記載しているパスワードを入力してご視聴ください。 ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

今月発行済みのマガジン

ここ半年のバックナンバー

2024年のバックナンバー

2023年のバックナンバー

2022年のバックナンバー

2021年のバックナンバー

2020年のバックナンバー

2019年のバックナンバー

2018年のバックナンバー

2017年のバックナンバー

2016年のバックナンバー

2015年のバックナンバー

2014年のバックナンバー

2013年のバックナンバー

2012年のバックナンバー

2011年のバックナンバー

2010年のバックナンバー

2009年のバックナンバー

このマガジンを読んでいる人はこんな本をチェックしています

月途中からのご利用について

月途中からサービス利用を開始された場合も、その月に配信されたウェブマガジンのすべての記事を読むことができます。2025年1月19日に利用を開始した場合、2025年1月1日~19日に配信されたウェブマガジンが届きます。

利用開始月(今月/来月)について

利用開始月を選択することができます。「今月」を選択した場合、月の途中でもすぐに利用を開始することができます。「来月」を選択した場合、2025年2月1日から利用を開始することができます。

お支払方法

クレジットカード、銀行振込、コンビニ決済、d払い、auかんたん決済、ソフトバンクまとめて支払いをご利用いただけます。

クレジットカードでの購読の場合、次のカードブランドが利用できます。

VISA Master JCB AMEX

キャリア決済での購読の場合、次のサービスが利用できます。

docomo au softbank

銀行振込での購読の場合、振込先(弊社口座)は以下の銀行になります。

ゆうちょ銀行 楽天銀行

解約について

クレジットカード決済によるご利用の場合、解約申請をされるまで、継続してサービスをご利用いただくことができます。ご利用は月単位となり、解約申請をした月の末日にて解約となります。解約申請は、マイページからお申し込みください。

銀行振込、コンビニ決済等の前払いによるご利用の場合、お申し込みいただいた利用期間の最終日をもって解約となります。利用期間を延長することにより、継続してサービスを利用することができます。

購読する