□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2012年6月23日第483号 ■ ============================================================== 国会の答弁席にそろって並んだ民自公の大連立振り ============================================================== 前代未聞の椿事が起きた。 すなわち6月22日の衆院一体改革特別委員会において、答弁席に 民主党、自民党、公明党の代表が政府閣僚たちと並んで座り、共産・ きずな・社民・みんなの党などの少数野党からの質問に答えたのだ。 なぜこのような椿事が起きたのか。 それは民主党が税と社会保障の一体改革案について自民・公明党の 修正を受け入れたためだ。 民・自・公の修正合意に応じ、それにもとづいて議員立法を共同 提案したからだ。 その提案に対する質疑を共産・社民・きづな・みんなの党といった 少数野党が質問をし、それを民自公の代表者が、民主党政権の閣僚たち と一緒になって答えているのだ。 新聞各紙は、民主党と自民・公明両党の答弁の食い違いを取りあげて 三党合意の弱点、矛盾を書き立てる。 しかし新聞各紙が書き立てなければならないことはそんな事ではない。 民主党と自民党・公明党が大連立を組んで国会審議を歪めてしまった という現実だ。 これは民主主義の根幹を否定した談合政治だ。談合国会だ。 選挙をすることなく、民主党は国民を裏切って最大野党と手を組んだ。 これではいくら少数野党が追及しても三党合意を何も変えられない。 権力を持ったものは、少しぐらいの矛盾には目をつむって誤魔化す。 大連立はすなわち大政翼賛なのである。 それがすでに消費税増税と社会保障の一体改革で行なわれている ということだ。 メディアはその事に目をつむっている。 こんな政治を許すわけにはいかない。 なぜ民主党が内部分裂をおそれるのか。 それは内部分裂さえしなければ自民・公明と手を組んで権力を持ち続け られるのだ。 政策はどうでもいいのだ。 自民・公明党の主張を最後はすべて丸呑みすればいいのだ。 こんな政治状況を許してはいけない。 こんな野田民主党執行部を許してはいけない。 小沢一郎には何としてでも野田民主党を分裂させ、大連立を阻止し、 解散・総選挙によって政界再編をしてもらわなくてはいけない。 小沢一郎はいまこそ壊し屋の真骨頂を発揮してもらいたい。 了 ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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天木直人(元外交官・作家)