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天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説

天木直人(元外交官・作家)

天木直人

G20で評価されなかった日本の増税改革
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□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■  天木直人のメールマガジン2012年6月20日第476号 ■   ==============================================================      G20で評価されなかった日本の増税改革  ==============================================================  6月18日のメルマガ第469号で私は書いた。  G20の土産は消費税増税反対派に対する外圧である、と。  すなわち野田首相がトンボ返りでG20に出席する理由は、「税と社会 保障の一体改革」の決意を表明し、その評価を土産に帰国後一気に法案 採決に踏み切るのだ、と。  国際協調を口実に増税反対派を切り捨てるのだと。  この見立ては半分はあたり、半分は外れたようだ。  すなわち野田首相は初日の18日の全体会合で、前のめって話した。  消費税増税を含む社会保障と税の一体改革関連法案の「成立に全力を 挙げている」と(6月20日日経)。  予想通りだ。  ところが多くの国は財政再建と経済成長の両立が必要だと主張し、野田 首相の意見表明は成長戦略が貧弱で、各国との落差が目立ったという (6月20日東京新聞)。  この報道が事実なら、野田首相にとってはとんだ誤算だったことになる。  野田首相は早々と帰国してしまったがG20はこれからが議論の本番だ。  その議論では、金融危機に対する不安払拭に向けた取り組みはもちろん だが、世界経済の成長を維持するため、財政再建に加えて成長や雇用を 重視することについて議論がなされ、成長重視でも意見が一致して、それ が首脳宣言に盛り込まれる見通しであるという(6月20日毎日)。  世界の流れは変わりつつあるのだ。  野田首相は21日にも増税法案採択を強行するつもりだろうが、国内では 反対派の抵抗が強い。  そして、たとえ増税を強行しても、それで国内経済を冷え込ませれば、 今度は日本が世界経済の足を引っ張ることにもなって批判を受けかねない。  どうやら野田首相は財務官僚に踊らされて大きな誤りを犯そうとしている ようだ。                                了  ─────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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