□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2012年6月19日第472号 ■ ============================================================== 今でも橋下徹大阪市長を危険視する的外れ ============================================================== 橋下徹大阪市長を独裁者だのヒトラー再来だのと有識者が言い、メディ アが騒ぐ。それにつられてそう思う国民がいる。 彼が政権をとってこの国の指導者になるのならその通りだろう。 しかし、彼はまさしくその過激さゆえに権力者にはなれない宿命が あった。 彼よりもはるかに強大で醜悪な既存権力側から潰される宿命にあった。 そしていまとなってはそれが現実のものになりつつあるのだ。 だからこそメディアがそれを一斉に書き始めた。 もう本当の事を書いてもいいのだ、というわけだ。 その典型例が、今週発売の週刊現代6月30日号「橋下徹が殺される!」 とであり、週刊朝日6月29日号「橋下徹 国政進出断念 背後に前原・ 仙谷との密約説」である。 前者は橋下徹が掲げた「霞ヶ関解体」と「地方分権」に危機感を抱いた 官僚組織が、すさまじいまでに結束して、「あいつらを再起不能にせよ」 と滅多打ちしようとした事が書かれている。 後者は、はっきりした書き方こそしていないが、維新の会は分断され、 国政進出が不透明になってきたと書いている。 その背後に野田民主党執行部の懐柔があるとほのめかしている。 それは当然だ。 橋下大阪市長はかつて無責任な原発再稼動をするような民主党政権は潰す しかないと言い放った。 いかなる権力も、倒すと公言する者を絶対に許さない。 ましてや世論をうごかすアジテーターが倒閣宣言をしたのだ。 そんな橋下と小沢が結びつく事だけは許せないのだ。 そしていま小沢が潰され、橋下が懐柔されようとしている。 政局は様変わりしつつある。 いまや官僚と手を組んだ民主・自民・公明の大連立が急速に実現しようと している。 そんな中でいまでも橋下徹を危険視することほど的外れはない。 いまや庶民の最大の敵は、官僚と手を組んでこの国を思いのままに動かそう としている野田執行部とそれに手を貸す自民・公明の大連立でありそれを後押 しする財界と大手メディアなのである。 その権力の強さと怖さは橋下ファシズムの比ではない。 了 ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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天木直人(元外交官・作家)