Foomii(フーミー)

天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説

天木直人(元外交官・作家)

天木直人

橋下大阪市長の「国政不進出」発言と飯田哲也氏の知事選出馬
無料記事

□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2012年6月12日第449号 ■   ==============================================================   橋下大阪市長の「国政不進出」発言と飯田哲也氏の知事選出馬  ==============================================================  週明け早々に政局を揺るがす大きなニュースが二つ飛び込んできた。  ご丁寧に産経新聞はその二つを並列して掲載している。  一つは橋下大阪市長が10日、大阪都構想実現のための法案が今国会 で成立すれば大阪維新の会として国政進出しない可能性があると言及した 事だ。  もう一つは橋下大阪市長の下でエネルギー問題の特別顧問をしていた 飯田哲也氏が11日、山口県知事選に出馬する意向を固めたという事だ。  この二つはこよなく関連している。  そして中央の政局の動きとこよなく結びつく。  橋下大阪市長はかつて2万%出馬しないと言っていたのに大阪市長選挙 に出馬した。この発言も話題づくりだ。橋下氏は信用できない。  そういう見方はもちろんある。  しかし私はこれは橋下氏の本音であると思っている。  もともと私は、世間で当然の如く言われていた橋下評とは逆に、橋下氏 は国政に出たり、ましてや首相になろうなどという考えの希薄な人物で あると思っていた。  成り行きでそうなってしまったのだ。周りがそうさせたのだ。  ところがその橋下氏が原発再稼動問題で見事に国家権力に屈した。  政治の卑劣さと官僚の手強さを知った。  このまま国政に進出しても苦労するばかりだ、そんな馬鹿なことはやめ よう、そう思い始めても不思議ではない。  伝え聞くところによれば大阪都構想実現のための法案は、橋下人気に擦り 寄る民主、自民の譲歩により実現しそうだという。なおさら橋下氏の国政 不進出発言が現実味を帯びてくる。  これで橋下新党がなくなればその不満票の分捕り合戦が行なわれる。  みんなの党渡辺喜美の行き場がなくなる。  これを小沢一郎が見逃すはずはない。  もし橋下大阪市長が国政から撤退すれば飯田哲也氏が橋下大阪市長の下で エネルギー顧問を続ける意味はなくなる。 しかも橋下大阪市長が国政不進出を決めたきっかけが大飯原発再稼動反対の 敗北だ。  飯田氏としてもこれ以上経済産業省の官僚たちと戦っても勝ち目はないと 見たのだろう。  それよりもみずから首長になって地方から再生エネルギー社会をつくる ことに専念したほうが、やりがいがあると考えても不思議ではない。  飯田哲也氏にこの変わり身の早さについてとやかく言うことは簡単だ。  しかし私は彼が再生エネルギーを掲げる知事になってくれる事を期待する。  革命は何も国政レベルで行なわなければならないものでもない。  地方から「もう一つの日本をつくる」こともまた革命だ。  私が提唱していることだ。  問題は飯田氏が知事に当選できるかどうかだ。  当選して山口県を変えることができるかだ。  政治は戦いの連続である。  政治はあらゆる勢力との連携だ。  日本を変えるためには思いを同じくする様々な勢力が、それぞれのやり方 で行なえばいい。  健闘を祈るのみである。                              了 ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

今月発行済みのマガジン

ここ半年のバックナンバー

2024年のバックナンバー

2023年のバックナンバー

2022年のバックナンバー

2021年のバックナンバー

2020年のバックナンバー

2019年のバックナンバー

2018年のバックナンバー

2017年のバックナンバー

2016年のバックナンバー

2015年のバックナンバー

2014年のバックナンバー

2013年のバックナンバー

2012年のバックナンバー

2011年のバックナンバー

2010年のバックナンバー

2009年のバックナンバー

このマガジンを読んでいる人はこんな本をチェックしています

月途中からのご利用について

月途中からサービス利用を開始された場合も、その月に配信されたウェブマガジンのすべての記事を読むことができます。2025年1月19日に利用を開始した場合、2025年1月1日~19日に配信されたウェブマガジンが届きます。

利用開始月(今月/来月)について

利用開始月を選択することができます。「今月」を選択した場合、月の途中でもすぐに利用を開始することができます。「来月」を選択した場合、2025年2月1日から利用を開始することができます。

お支払方法

クレジットカード、銀行振込、コンビニ決済、d払い、auかんたん決済、ソフトバンクまとめて支払いをご利用いただけます。

クレジットカードでの購読の場合、次のカードブランドが利用できます。

VISA Master JCB AMEX

キャリア決済での購読の場合、次のサービスが利用できます。

docomo au softbank

銀行振込での購読の場合、振込先(弊社口座)は以下の銀行になります。

ゆうちょ銀行 楽天銀行

解約について

クレジットカード決済によるご利用の場合、解約申請をされるまで、継続してサービスをご利用いただくことができます。ご利用は月単位となり、解約申請をした月の末日にて解約となります。解約申請は、マイページからお申し込みください。

銀行振込、コンビニ決済等の前払いによるご利用の場合、お申し込みいただいた利用期間の最終日をもって解約となります。利用期間を延長することにより、継続してサービスを利用することができます。

購読する