□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン２０１２年６月１１日第４４６号 ■ ============================================================== 小沢一郎と大江健三郎が脱原発で意気投合する歴史的瞬間 ============================================================== 私の手元に一枚の案内状が送られてきた。 それは明日６月１２日の午後６時から衆議院第一議員会館の 地下一階大会議室で開かれる「さようなら原発１０００万人署名 報告集会」の案内だ。 大江健三郎、内橋克人、澤地久枝、鎌田慧らが、脱原発の超党派の 有志国会議員約６０余名らの賛同を得て、目標の１０００万人署名、 いやそれを上回る署名を集めようと訴える集会である。 私は国会議員ではないが、案内状が届いたから出席しようと思っている。 おそらく一般人も参加可能だと思う。事務局は賛同人の一人である 民主党衆院議員の近藤昭一事務所となっているから問い合わせのうえ関心 のある方は出席する事をお勧めする。 この集会の賛同人に名を連ねている約６０名あまりの国会議員のなか には脱原発の国民的関心が高まりつつあると見て、脱原発を生き残りの 宣伝に使おうとする意図がみえみえの国会議員も散見される。 「さよなら原発１０００万人署名活動」に加わっている文化人や有識者 の中にも脱原発を売りにしているような者もいる。 しかしこの集会に出席する大江健三郎、内橋克人、澤地久枝、鎌田慧氏 らはいずれも私が尊敬してやまない人たちだ。日本の誇る良識だ。彼らに 会うためだけでも私はこの集会に出席する。 そして私はひらめいた。 ここから書くことがこのメルマガの趣旨である。 私は小沢側近議員たちに頼んで小沢一郎をこの集会に是非とも来させ ようと思っている。 小沢一郎は、自らが脱原発派であることの証として、大江健三郎らの １０００万人署名活動に敬意を払い、エールを送るべきなのだ。 今の政治を見ていると、野田首相の原発再稼動を阻止することができる のは、もはや国民が立ちあがるしかない。 それが「さようなら原発１０００万人署名運動」なのだ。 この国民運動に、日本の政治の主役の一人である小沢一郎が加わること によってその国民運動はさらに広がり、国民運動と政治の動きが一体と なる。 その瞬間、野田首相は立ちすくみ、原発再稼動などできなくなる。 何と素晴らしい景色ではないか。 党派を越えた有志の国会議員のなかに、党の代表やこの国を動かす事の できるような大物政治家の名前は見当たらない。 わずか社民党の福島瑞穂くらいだ。 共産党の志位委員長の名前すらない。 菅直人の名前もない。 みんなの党の議員は多く参加しているが渡辺喜美の名前はそこにはない。 もちろん自民党や野田民主党執行部の名前はない。 今の政治にあって、党首が反原発の国民運動の中に入り、脱原発の先頭 に立つことは大きな覚悟がいることなのだ。 そこへ小沢一郎が姿を見せたらどうだろう。 たとえ１０分でも、黙ってその議員の中に入っていたらどうだろう。 サプライズだ。 皆がそれを見つけて大江健三郎たちと引き合わせる。 そうして小沢一郎が「さようなら原発１０００万人署名活動」に敬意を 評し、参加する。 私のこの思いつきが小沢側近議員を動かし、その思いつきが小沢一郎の 耳に入り、そして小沢一郎がそれに反応する。 三拍子そろったときにこのシナリオが実現する。 それは日本の脱原発の夜明けである。 それを目撃できるかもしれない。 そう期待する読者はこの集会に参加されることをお勧めする。 もっとも私の思いつきは不発に終わるかもしれない。 なにしろ案内状を受けたのが二日前だ。 働きかけたのが二日前だ。 いまだ何の反応もない。 皆さんが小沢事務所のその声を届けたら、それが決め手になるかも しれない。 この歴史的瞬間の仕掛け人になれるかもしれない。 了 ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行：天木直人 ウェブサイト：http://www.amakiblog.com/ 登録／配信中止はこちら：https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
