□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2012年6月9日第441号 ■ ============================================================== 今からでも遅くない。小沢一郎は原発倒閣宣言を行なうべきだ ============================================================== とうとう野田首相は大飯原発再稼動を宣言した。 これは単に大飯原発の再稼動ではない。 日本全国の原発再稼動宣言である。 思えば3・11以来、野田首相はいまだ一度も自らの言葉で原発問題 についての自らの立場を明かしたことはなかった。 これが最初だ。 最初に発したのがこれだ。 国民の生活のために原発は必要だと言い切った。 原発を止めるのは集団自殺だと暴言を吐いたのは仙谷由人政調会長 代行だった。 言葉は違っても同じ事を言っているのだ。 それはエネルギー政策を脱原発の方向に舵を切ろうとする民主党の 政策にさえも反対する考えだ。 これこそ究極のマニフェスト破りである。 私はこのメルマガで何度も書いてきた。 消費税増税の決断をするよりも前に野田首相は大飯原発再稼動の決断 を迫られる。 その時は大きな政局になる。 消費税増税よりも原発再開のほうが野田首相にとって困難な決断になる。 なぜならば原発再開はメディアも含め多くの国民が疑問を持っている。 何よりも原発事故は収束していない。 住民の放射線被曝をはじめ原発問題は何一つ解決していない。 国民の心情的な反発は消費税増税問題よりもはるかに強い。 だから野田首相が大飯原発再稼動を決断した時は大きな反発が起きる。 それは取りも直さず小沢一郎にとっての正念場だ。 国民の前でどちらが正しいかを示すことのできる絶好のチャンスだ。 こういう認識の下に、私は小沢一郎に進言しようとしてきた。 私は小沢側近と言われる政治家たちにこの思いを小沢一郎に伝えて欲し いと言い続けてきた。 平野貞夫氏にも伝えた。小沢裁判で親しくなった森ゆうこ議員にも伝えた。 小沢秘書らにも伝えた。 小沢塾の若い議員らにも伝えた。 小沢新党の別働隊と言われる新党きずなの政治家たちにも伝えた。 小沢一郎が先頭に立つのは政局がらみととられるおそれがあるというの なら新党きずなが先に行動を起こしてもいいではないか、と伝えた。 とにかく小沢一郎は野田首相の大飯原発再稼動に反対の意思表明をしな ければいけない、 それは千載一遇のチャンスだ、 そう繰り返し伝えた。 返ってくる返事は、そのとおりだ、小沢一郎も脱原発だ、そのことは これまでにもあらゆるところで表明している、問題はメディアだ、 メディアが小沢一郎の言葉を無視するのだ、などというものばかりで あった。 いまから思えば直接に小沢一郎に面談を求めて直談判をすればよかった と後悔している。 しかしこれからでも遅くない。 週が明ければ政治は動き出す。 原発再稼動についての反発は高まる。 それを見越したかのように6月11日は新聞休刊日だ。 一切の報道がストップする。 それを狙った金曜日の記者会見発表だった。 おそらく週明けにはオームの高橋が逮捕されて大騒ぎに なるだろう。 すべては情報操作だ。 その前に声を上げるのだ。この週末に動くのだ。 私はあらゆる関係者にそう進言しようと思っている。 了 ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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天木直人(元外交官・作家)