□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2012年5月9日第367号 ■ ============================================================== 小沢一郎をつぶそうとした真の張本人 ============================================================== きのう5月8日、検察審査会疑惑を追及してきた市民の有志たちに 呼ばれて都内で意見交換会を持った。 私が小沢無罪判決を訴える市民集会に参加していくきっかけになった 人たちの集まりである。 小沢判決は無罪で終わったがその背後にあった国策犯罪の追及の手を 緩めてはいけないと考える人たちの集まりだ。 そのメンバーは、最高裁、検察に情報公開を求め続けて真実を究明し ようとして来た普通の人たち、小沢起訴の背後にある権力犯罪を追及し てきた週刊誌、雑誌記者、小沢一郎の後援者、政府内部と関係を持つ 情報提供者、政治家側近、政治ブロガーなど、その背景は様々だ。 しかし、いずれもそれぞれの立場から小沢問題に深く関わり、小沢の 無罪を願ってきた人たちだ。 小沢問題を無罪判決で終わらせてはいけない、市民の監視と国家権力の 不正義の追及はむしろこれからが本番だ、こころざしを同じくする市民の 結束と情報交換を今後とも続けて行こう、そう誰からともなく言い出して 集まることにしたものだ。 話題は多岐にわたった。 その中で私が興味深く聞いた事の一つに、出席者の一人が語った小沢 一郎をつぶそうとした本当の張本人は誰かという話があった。 すなわち張本人は反小沢の政治家でも米国でもなく官僚だったという。 しかも官僚全般ではなく、司法改革を潰される事をおそれた一握りの 司法官僚だったという。 彼らが一連の司法改革で狙ったものは、国民の司法参加という美名の 下に自らの権限を戦前の司法官僚並みの強力なものに復活させようという 野望であったという。 その野望を小沢一郎につぶされてはならないと彼らは危機感を持った。 しかも小沢一郎自身にそのような意識はなかった。 司法官僚が一方的に小沢一郎をおそれて排除しようとしたのだという。 だとすれば小沢一郎にとっては迷惑な話だったということだ。 この話が本当かどうかは私は知らない。 しかし思い当たる節はある。 それは官僚たちが戦前の強大な官僚の権限に憧れを抱いているという ことだ。 その典型はたとえば防衛省の制服組にある。 彼らはあるいは戦前の軍人の末裔であり、あるいは戦前の旧帝国軍人 気取りでいる。 その他の官僚たちも、おしなべて戦前の官僚の時代を古きよき時代と して語り事がしばしばある。 抜き差しならない前近代的特権意識だ。 小沢一郎自身にはその認識はない。 しかし小沢一郎はまぎれもなく官僚につぶされた。 だとしたら、小沢一郎が政治的に復権し、政治主導の政治を実現し ようとすることは、まさしく彼を潰そうとした官僚たちの増長をその 政治力でそうはさせないということになるのである。 果たして司法官僚はそれを黙って受け入れるのだろうか。 了 ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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