□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2012年5月5日第355号 ■ ========================================================= これでF-35戦闘機の導入見直しが出来なければ国会は不要だ ======================================================== 私は昨年末に強行に導入が決まったF-35次期戦闘機問題の いい加減さについてこのメルマガで何度も指摘してきた。 そしてその強引な導入が、懸念どおり早々と破綻した。 本が導入を決定した直後から米ロッキード・マーティン社の開発 遅れが決定的となり、すべてが狂ってきたからだ。 当然のことながら日本と同様にF-35の導入を決めていた豪、 カナダ、イタリアなどは早々と導入凍結、見直しを決めた。 米国防総省までもが調達先送りを決めた。 それにもかかわらず日本政府だけはその誤りを認めようとは せずに米国社側に注文をつけることに終始してきた。 ところがここに来て購入価格についての決定的な矛盾が発覚した。 きょう5月5日の各紙が一斉に報じている。 米国防総省が議会に報告した試算では日本向けの売却価格は一機 あたり約190億円になると。 これは日本政府が予算要求で見積もっていた一機約100億円の 倍近い価格だ。 開発の遅れによる価格上昇を割り引いても高すぎる。 日本は不当に高い兵器を米国から買わされていたとこれまで さんざん指摘されてきたが、それが見事に明らかにされたのだ。 日本国民を欺いて来た不都合が米国側の公表で明るみに出るのも いつものパターンだ。 ただでさえ予算節約を理由に国民に負担増を強いるというのに、 国防予算のこのいい加減さはどうだ。 知っていながら政府・防衛省はそれを国民に明らかにして来な かった。 こんなことで何が消費税国会だ。 今度の国会でF-35戦闘機の凍結、見直しが行なわれないなら 国会審議などまったく無意味であることになる。 消費税法案審議など茶番となる。 了 ─────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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