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天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説

天木直人(元外交官・作家)

天木直人

中国に褒め殺された橋下大阪市長の今後に注目する
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□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■  天木直人のメールマガジン2012年4月23日第329号 ■   =========================================================    中国に褒め殺された橋下大阪市長の今後に注目する                                                              ========================================================  「中日友好協会」の会長である唐家セン元中国国務委員が4月22日 に来日し、橋下大阪市長と会談したという。  このニュースだけでも驚きだが、もっと驚いたのは唐家セン会長が 橋下市長を「(今後)大きな成果を収めるだろう」と称賛したことだ。  それに応えるかのように橋下市長は唐家セン会長と抱き合って、 「(両国は)時にはいろいろとぶつかるかもしれないが、心の底からの 友情関係があれば困難を乗り超えていける」と歓迎したことである。  この重要な出来事を、わずか4月23日の毎日新聞が一段の小さな 記事で報じるだけであった。  しかし、この唐家セン・橋下会談は今後の日本の政局を揺さぶること になるだろう。  見ているがいい。今後必ずメディアが取り上げることになる。  日本の指導者が褒め殺される時は米国によってであると相場は決まっ ている。  最近では野田首相がワシントン・ポストに褒め殺されている。  歴代の日本の首相の中では稀にみる指導力のある政治家だと。  そう褒められてますます野田首相は対米従属に奉仕させられることに なる。  橋下大阪市長もかつてマイケル・グリーンが小泉純一郎元首相のよう な国民の信託を得るリーダーになるかもしれない、と絶賛したことが あった(3月22日産経)。  たちどころに、橋下は米国の手先になって日本を支配する役割を負わ される危険な人物だと非難する声があがった。  それではこの唐家センの橋下称賛はどう解釈すればいいのだろうか。  橋下市長は日の丸、君が代問題に見られるように愛国、タカ派の急 先鋒だ。  そのタカ派的な親和性により橋下維新の会と石原慎太郎の緊密さが 取り沙汰されている。  しかも石原慎太郎の尖閣諸島買取発言が世の中を騒がしている。  それを承知で中国はあえて橋下市長をここまで持ち上げたのだ。  中日友好協会は民間交流団体だ。  唐家セン氏は現役を引退した人物だ。  そういう意見もあるだろう。  しかし唐家セン氏は今でも日中関係を取り仕切る中国要人だ。  彼の言動が一個人のものではなく中国政府の考えを代弁したもので ある事を疑う者はいない。  中国政府は橋下に期待しているということだ。  中国が橋下氏を評価する背景に何があるのか。  すばり中国は日本の政治の中で、指導力のある話せる政治家を求め ているのだ。  今の民主党はもとよりこれまでの自民党の政治家たちではダメだと 言っているのだ。  尖閣諸島問題という最も困難な問題についてさえも、従来の日本の 政治家では話にならない、たとえ立場が違っても話し合える指導者を 望んでいるのだ。  橋下氏は国民的指導者になる可能性がある。  そしてその橋下氏は小泉元首相と違って話し合える指導者になれる 可能性がある。  少なくともそのような指導者となるよう褒め殺して育て上げたい、 そう思っているのではないか。  この唐家セン氏の橋下市長称賛は、民主、自民両党に大きな衝撃を 与えたに違いない。彼らではダメだと。  しかし同時にまた、橋下市長に対しても正しい対中政策を迫る圧力 となったに違いない。  見事な中国からの牽制球だ。  その牽制球をどう打ち返すか。  それは将来のこの国の指導者の腕の見せ所である。  日本の外交は対米従属一辺倒ではダメだ。  対中強硬論だけではだめだ。  米国とも中国とも対等に話し合える指導者が必要なのだ。  小泉元首相にできなかった事を橋下氏に求める。  石原慎太郎に出来ない事を橋下氏に求める。  中国が日本の指導者に期待しているのはこの事ではないのか。  果たして橋下氏は中国の期待に応える政治家になれるのか。  日本の正しい指導者になれるか。       了 ────────────────────────────────  配信会社フーミーからのお知らせ  4月28日(土)に【天木×植草リアルタイム時事対談】第4弾リアル タイム配信が次のように決まりました。 ■天木×植草リアルタイム時事対談 http://foomii.com/files/interview/nightlive2012/ ●配信日時:2012年4月28日(土曜日)       19時00分~20時30分放送予定  今回は判決が下される(4月26日)直後の対談でもあり「小沢一郎氏 裁判」とは何だったのかについて90分間徹底討論します。  また、今回は視聴者のみなさんからの質問を事前に募集、対談中にお ふたりが直接回答します。(時間の関係上、回答できる数は限られて います。ご了承下さい。) ■質問はこちらから ⇒ http://enq-maker.com/bjjBmmY  「天木直人のメールマガジン」購読者は「リアルタイム時事対談」 ナマ配信を無料で視聴いただけます。視聴方法につきましては、28日当 日にメールマガジンでご案内します。  ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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