□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2012年4月23日第328号 ■ ========================================================= 鳩山元首相はカーター元米国大統領になれるか ======================================================== 4月23日の朝日新聞「風」というコラムに、立野純二アメリカ 総局長の鳩山元首相のイラン訪問に関する論評が掲載されていた。 批判ばかりしている私でもこの論説には100点満点の評価をつけ たい。私でも褒める時は褒めるという一つの証拠である。 その論評の要旨はこうである。 確かにあの訪問は政府との調整も、歴史の理解も、相手側との信頼感 もなかったお粗末なものだった。しかしそれを鳩山元首相の独りよがり と片づけるだけでは問題を見損なう。無定見ぶりが問われているのは 鳩山元首相だけではない。世界の喫緊の問題であるイラン問題に能動的 に取り組もうとする見識を持てない日本の政治そのものだ。 1994年の夏のカーター元大統領の訪朝を想起せよ。あの時米国は 核開発に突き進む北朝鮮に対し、真剣に空爆を考えていた。その渦中に カーター元大統領は平壌を訪れた。成功する保証はなにもないと反対 するクリントン大統領に対し、「戦争を避ける最後の機会を試す価値は ある」と説得し当時の在沖縄総領事(リチャード・クリステンソン)を 同行させた。 「私は民間人として参りましたが、米政府も承認のうえです。その 証拠に当局者もここに同席しております」。 その周到で誠実な物言いが金日成(キムイルソン)主席を動かし、 その秋から始まる「枠組み合意」の話し合いに繋がった。 鳩山氏にはまだ名誉挽回の道はある。元首相の肩書き、外交への野心、 豊な資金力。その三拍子そろった名士はそういない。約束どおり政界 から引退して本気でカーター氏を目指せ。外交研究機関「鳩山友愛セン ター」を創設して国際政治の夢を次世代に託す線路を引く事も立派な 外交貢献だ。 その通りだと私も思う。 この過分な助言が耳に届かないようでは鳩山元首相は本物のルーピー になってしまう。 ついでに私は付言して置きたい。 在任中は評価の低かったカーター大統領は、大統領を辞めた後の 人道外交で世界に評価され、2002年にはノーベル平和賞を受賞して いる。 そしていまやカーター首相のライフワークはパレスチナ和平の実現 である。 イラン核問題もテロとの戦いも日米同盟も、そして世界の平和も、 すべてはパレスチナ問題に行き着く。 鳩山元首相はカーター元大統領を目指せ。 果たして鳩山元首相にこの立野氏の過分な助言は届くだろうか。 了 ──────────────────────────────── 配信会社フーミーからのお知らせ 4月28日(土)に【天木×植草リアルタイム時事対談】第4弾リアル タイム配信が次のように決まりました。 ■天木×植草リアルタイム時事対談 http://foomii.com/files/interview/nightlive2012/ ●配信日時:2012年4月28日(土曜日) 19時00分~20時30分放送予定 今回は判決が下される(4月26日)直後の対談でもあり「小沢一郎氏 裁判」とは何だったのかについて90分間徹底討論します。 また、今回は視聴者のみなさんからの質問を事前に募集、対談中にお ふたりが直接回答します。(時間の関係上、回答できる数は限られて います。ご了承下さい。) ■質問はこちらから ⇒ http://enq-maker.com/bjjBmmY 本有料メールマガジン読者は「リアルタイム時事対談」ナマ配信を 無料で視聴いただけます。視聴方法につきましては、28日当日に有料 メールマガジンでご案内します。 ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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