□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2012年4月21日第326号 ■ ========================================================= 野田首相をNATOサミットに出席させてはいけない ======================================================== きょう(4月21日)の読売新聞に見逃せない記事があった。 すなわち北大西洋条約機構(NATO)は、5月20、21日に 米シカゴで開かれるNATO首脳会議への野田首相の出席を要請 することを決めた、と小さく報じていた。 私の関心は果たして野田首相はこの要請を受けて出席するのだ ろうかということだ。 もちろん非加盟国の日本がNATOサミットに出席を求められる のは野田首相にとっては名誉なことだ。 喜んで出席するだろうと誰もが思うだろう。 私もそう思う。 しかしそうさせてはいけないのだ。 なぜ日本の首相がNATOのサミットに呼ばれるのか。 その答えは4月19日の朝日新聞の記事に書いてある。 すなわち4月18日からブリュッセルのNATO本部で開かれた NATO外相・国防相会合の模様を朝日は次のように報じている。 今度のNATOサミットでは2014年以降のアフガン関与の 方針が決められる。 その方針を準備するのが今度の外相・国防相会合だ。 その方針はNATO軍撤退後のアフガン軍強化とアフガン警察の 治安強化が中心だ。 年間経費40億ドルの試算は出されたが、各国の分担比率は決ま っていない。 それどころか軒並みに債務危機に陥っている欧州各国からは積極的 に負担を受け入れる声は聞かれない。 なによりも音頭を取っている米国自身に財政負担の余裕がない。 そこでラムスセンNATO事務総長は言い出した。 「安定したアフガンは国際社会全体の利益だ。すべての国が相応の 役割を果たすように促したい」、と。 ここまで書けば誰でもわかるだろう。 野田首相をNATOサミットに招待するのは日本に財政負担を求め るためだ。 NATOサミットに出席する光栄に浴しておきながら、そこで財政 負担を約束しないというわけにはいかない。 野田首相は4月末の米国公式訪問で米軍の財政負担を飲まされる。 これは規定路線だ。 米国公式訪問をさせてもらう見返りだ。 それに加えて5月のNATOサミットではNATO軍の財政負担まで 肩代わりさせられるということだ。 こんな事を許してはいけない。 消費税増税に命をかける野田首相が、NATOサミットに出席するなど という事は悪い冗談である。 了 ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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