□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2012年4月22日第327号 ■ ========================================================= アウンサンスーチーさんを見捨てた日本政府 ======================================================== 外交に何の知見もないように思える野田首相が、国内の政治的 苦境を忘れるかのように満面の笑みを浮かべて来日中のミャンマー のテイン・セイン大統領と握手をしている。 そしてきょうの各紙は日本が欧米に先駆けてミャンマーの民主化 を評価し、大盤振る舞いの経済支援を約束した事を歓迎して報じて いる。 その裏にある誰も書かない真実をこのメルマガで書いてみる。 それは一言でいえば日本は最後までアウンサンスーチーさんに冷 たかったということだ。 ニューズウィーク日本語版の4月25日号にアウンサンスーチー さんの秀逸な特集記事があった。 そこに書かれている内容は一言でいえばこうだ。 ミャンマーの民主化はアウンサンスーチーさんによる民主政権 が実現しない限り本物にはならない。 今の軍事政権は確かに大胆な改革に踏み切ったように思えるが どこまで本気でアウンサンスーチーさんの政治改革を認めるかは まだ不明である。 マンデラやガンジーと並び称されるアウンザンスーチーさんの ミャンマー民主化に向けた軍事政権との22年の戦いは、本人と 家族の大きな犠牲の上に成り立ってきた。 彼女の夢が実現してはじめてミャンマーに民主化が来ることに なる、いまがその最後のチャンスだ。瀬戸際だ、と。 私もそう思う。 だからこそ欧米は、ミャンマーの軍事政権の民主化を歓迎し つつも警戒を緩めないのだ。 ところが日本はどうか。 ミャンマーを日本企業の市場と見て官民一体で乗り出そうと している。 過去の債務を棒引きした上に大規模な円借款を供与した。 ミャンマーとの関係を強化して中国を牽制するという。 いかし、いまここでミャンマー軍事政権を全面的に支援すること は、 取りも直さずミャンマーの軍事政権を是認することだ。 しかしアウンサンスーチーさんとミャンマー軍事政権との民主化 の本当の闘いは始まったばかりだなのである。 実際にところ、ミャンマーの憲法改正をめぐって軍事政権とアウン サンスーチーさん率いる国民民主連盟(NLD)との間で深刻な摩擦 が生じているという(4月22日産経)。 今度の野田首相のミャンマー支援はアウンサンスーチーさんの 民主化の悲願に水をさすものなのだ。 外務官僚に丸投げされてきた日本のミャンマー政策は、過去も現在 も未来もアウンサンスーチーさんに冷たい。 私はそこに官僚たちの姿を見る。 彼らには民主主義の大切さはわからない。 官僚支配を許すこの国の政治家も国民も、そして大手メディアも、 民主化の重要性についての認識は希薄であるということである。 了 ──────────────────────────────── 配信会社フーミーからのお知らせ 4月28日(土)に【天木×植草リアルタイム時事対談】第4弾リアル タイム配信が次のように決まりました。 ■天木×植草リアルタイム時事対談 http://foomii.com/files/interview/nightlive2012/ ●配信日時:2012年4月28日(土曜日) 19時00分~20時30分放送予定 今回は判決が下される(4月26日)直後の対談でもあり「小沢 一郎氏裁判」とは何だったのかについて90分間徹底討論します。 また、今回は視聴者のみなさんからの質問を事前に募集、対談中に おふたりが直接回答します。(時間の関係上、回答できる数は限られ ています。ご了承下さい。) ■質問はこちらから ⇒ http://enq-maker.com/bjjBmmY 本有料メールマガジン読者さまは「リアルタイム時事対談」ナマ配信 を無料で視聴いただけます。ナマ配信の視聴方法につきましては、28 日当日に有料メールマガジンでご案内します。 ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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