□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2012年4月20日第324号 ■ ========================================================= 小沢起訴のウソが野田首相の訪米阻止に発展する予感 ======================================================== 板垣 英憲(いたがき えいけん)という政治、経済評論家がいる。 その評論家が4月20日の「マスコミに出ない政治経済の裏話」 という自らのコラムで要旨次のように書いていることをネット上の 情報で知った。 以下引用はじめ ・・・世の中には、スッポン顔負けの素晴らしい正義漢がいる ものだ。東京第5検察審査会(事務局=最高裁事務局)を相手に 小沢一郎元代表の「暗黒人民裁判」について執拗に問い詰め続け ている。 小沢一郎元代表に対し「起訴相当」と議決した審査会が、実は 一度も開かれていなかったのではないかという疑惑を抱いて追及し ている。 この正義漢は、Civil Opinions Blogの4219takeさんという 匿名の人物である。 4月18日 最高裁・検審事務局は「審査員会議も開いていない」 と暴露され大ショック!(http://civilopinions.main.jp/2012/ 04/418.html )というブログによれば、ある検事が検察内部の情報 を次のように漏らしたという。 (小沢一郎を強制起訴議決した)東京第5検察審査会は審議ら しい審議はまったく行わず、『起訴相当』という議決は、すべて 検事がつくったシナリオ通りに進められたものだ、と。 これが事実であれば、東京第5検察審査会は、人権を守る最後の 砦ではなく、「冤罪事件製造の砦」「犯罪の巣窟」と化していると 言ってよい。 もっと恐ろしいのは、検察を民主的に補う行政機関であるはず の検察審査会の事務局を、なぜか、司法の最高機関である最高裁判 所事務総局が兼ねているという事実だ。 これは、「司法と検察が一体」であるということであり、立法・ 行政・司法のチェック・アンド・バランスを図る「三権分立制度」 の否定である。 最悪なのは、日本の大手新聞各紙、およびTBS番組「みのもん たの朝ズバ!」などの民放各局が、最高検、最高裁の犯罪に一切目 をつぶっていることだ・・・ 引用終わり 板垣氏が言うまでもなく、これが事実であるとしたらこの国の 国家体制そのものを揺るがす戦後最大の政治スキャンダルとなる。 私は板垣英憲という評論家とは一面識もないが、彼が引用し、 絶賛している正義漢の市民活動家は知っている。 その市民活動家を通じて小沢事件の真実を追求してきた多くの人 たちを知っている。 彼らは内部通報者であったり、メディア関係者であったり、まった くの市民活動家であったり、まちまちだ。 しかしこの国の国家権力の不正義を追及したいとする思いで一致し ている。 その熱意、動機の正しさ、調査能力はいずれも優れている。信頼 が置ける。 その彼らが今度の小沢裁判はほぼ間違いなく国家権力の犯罪であり、 その権力犯罪を国民に正しく伝えなければならないと訴え続けている のだ。 彼らの指摘はほぼ間違いなく正しい。 彼らに欠けているものがあるとすれば、国家権力の犯罪を100% 証明できる動かぬ証拠だ。 99%疑わしくても国家権力はそれを否定する。 逃げ切ることができる。 そうさせないためにも政治家が国政調査権を発動して、最高裁 長官や検事総長検察審査会ノメンバーなどを証人喚問して真実究明を 行うべきだ。 市民たちが自らの手でここまで追い詰めた国家権力の犯罪を、後は 政治の力で明らかにさせるのだ。 この日本を、検察・司法が支配する暗黒の国のままにしてはいけない のだ。 私は小沢一郎とその政治家たちに期待したい。 4月26日の判決がどうであろうと、その判決が下される前に、 市民活動家たちがここまで明らかにした最高裁、最高検の限りなく 黒い疑惑を、政治家の手によって国会で追及してくれる事を。 もしその要求に野田政権が応じないならば、そして野党がそれを求 めず、この国のメディアも沈黙するのなら、小沢一郎は外国特派員協会 で緊急記者会見を開いて世界に訴えるのだ。 日本の民主主義はここまで腐りきっていると。 世界のメディアは驚きをもって一斉に報じることになる。 米国のメディアはそれを米国内で報道し、オバマ政権はそのような 国の首相を公式訪問させようとしていると書き立てるだろう。 小沢起訴の背景にある米国の存在まで疑われることになる。 それはオバマ大統領にとっても致命的だ。 私は小沢一郎に立ち上がる事を期待する。 それを促す側近政治家たちに期待する。 それは小沢一郎の冤罪を晴らすためだけの行動ではない。 この国のために立ち上がるということだ。 善良な国民が権力の犠牲にならないような国にするための闘いなの である。 私は小沢一郎が立ち上がる時、どこまでも彼を支持し応援する。 小沢一郎の決断が野田首相の米国公式訪問に待ったをかけることに なるかもしれない。 前代未聞の戦後の政治史が刻みこまれることになるかもしれない。 了 ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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