□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2012年4月7日第285号 ■ ========================================================= 正統性を失った野田民主党政権が居座る異常さと危険性 ======================================================== いまの政治状況を見て異常な危険性を感じるのは私ひとりだけ だろうか。 野田民主党政権はどんどんとその正統性を失いつつある。 正統性を失ったその野田民主党政権が、まるで正統性を失った 狂気に駆られるように、どんどんと危険な政策を進めようとしている。 これは異常で危険な事である。 政権交代の選挙で掲げたマニフェストを、もはや野田民主党政権は 完全に捨て去った。 一つや、二つならまだ許せる。しかしマニフェストそのものを否定し てしまったごとくだ。 その象徴が消費税増税の強行である。 民主党は政権交代前は民主党政権になったら消費税増税は行わないと はっきり国民に約束していた。 それを否定して消費税増税を強行する野田民主党政権はその正統性を 失ったということだ。 それに加えて原発再稼働の強行だ。 原発事故は政権交代の後に起きた。 その原発事故をきっかけに原発問題にどう取り組むかは新たな国民的 大問題として浮上した。 原発事故の収束も放射能汚染の危険性除去も、原発事故後に起きた 我が国のエネルギー政策の根本的な見直しも、何もかも解決していない。 国民的合意はない。 政権政党がなすべきことはそれらの国民的合意づくりであるにも かかわらずそれを怠り、原発再稼働だけを先行させる。 このような野田民主党政権に正統性がないのは自明だ。 そして極めつけは連立政権維持の為に国民新党のクーデターに手を 突っ込み、そしてクーデター後の新たな国民新党と消費税増税のため に手を組んだことだ。 これで野田民主党政権の正統性は完全に失われた。 政権政党の正統性を論じる時にきまって持ち出されるのが小渕首相が 急逝した後の自民党政権の正統性である。 すなわち小渕首相が意識を失い病院に担ぎ込まれた2000年の4月 2日、「小渕首相の意思」だと嘘をついて青木幹雄幹事長が首相臨時代理 をつとめ、当時の自民党幹部の密談で3日後に森首相が誕生した。 このプロセスが違憲であり、正統性がなかったという疑惑だ。 自民党はこの後衰退の一途となり、政治の混迷が日本がどんどんと悪く していったのだ。 自民党のクーデターはあくまでも疑惑であるが、今度の国民新党の クーデターとそれを即座に認めて連立政権を続けた野田民主党政権の姿 は国民が目撃している。 もはや正統性を完全に失った野田民主党政権に正しい政策が実現できる はずはない。 国民のためを思えば一刻も早く正統な手続きを踏んだ正統な政権が 必要であるということである。 了 ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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