□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2012年4月5日第280号 ■ ========================================================= 米国はどこまで日本から金を召し上げれば気が済むというのか ======================================================== グアム移転経費の増額要求でついに外相会談が行われるように なったと4月5日の産経新聞が報じだした。 官僚交渉ではらちがあかないのは当たり前だ。 普通なら大臣の間で政治交渉をして米国の無体な要求を断るのが 筋であるが、官僚以上に対米従属的な玄葉外相であるから、これは 政治レベルの妥協ということである。 そんなことで玄葉大臣は大丈夫か。 そう思っていたら、4月5日の朝日新聞が米国が普天間基地の補修費 約250億円を要求している事がわかったと報じている。 グアム移転経費について交渉している同じ日米協議の場で米国が要求 してきたというのだ。 しかもその250億円の予算の内容が噴飯ものである。 日本側が積算根拠を求めたところ、下士官兵舎や飛行場正門の補修など が優先され、滑走路の整備といった安全対策は後回しだという。 どこまで米国は日本から金をむしり取れば気が済むというのか。 しかし責められるのは米国政府ではない。 当然ながら米国政府は自らの利益の為に日本側と目いっぱいの交渉を しているのだ。できるだけ多くの金をとろうとするのは当たり前だ。 問題は日本側にある。 かつて米側が普天間基地の補修費を要求してきた時、それは沖縄住民 の安全に役立つから応じると堂々と記者会見で語っていたのが玄葉外相 であった。 そのウソが米側からはっきりした今、果たして玄葉外相はそれをどう 取り繕って認めるのであろうか。 日本国民には説明できないが、米国の要求には従う。 そのような日米密約が再び繰り返されない事を願うばかりである。 了 ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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