□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2012年4月3日第273号 ■ ========================================================= 就任記者会見で不買運動に言及した奥田碩新国際協力銀行総裁 ======================================================== 4月1日付で国際協力銀行の新総裁に就任した奥田碩氏の 記者会見の模様を4月3日の各紙が一斉に報じている。 それほど奥田氏の存在が大きいという事なのか。 それほど国際協力銀行の総裁の役割が大きいということなのか。 しかしそこで語った奥田氏の言葉の中で特筆すべきものはない。 次の一言を除いては。 私が注目した奥田氏の言葉は次の言葉だ。 すなわち奥田氏は東電の会長就任も打診されていたというが、 それを断った理由を記者から聞かれて奥田氏は次のように答えた という。 「一般大衆に商品を売る会社(の出身者)がなるのは不買運動が 起きるだろうからまずい」、と。 なぜこのような言葉が口をつくのか。 東電会長になって正しいことを行えば国民が反発することはない。 不買運動など起こらない。 奥田氏が東京電力の会長になって、被害者に謝罪と十分な補償を 行い、電力料金の値上げを撤回し、そして脱原発へと舵を切れば、 多くの国民はそれを歓迎するだろう。 不買運動が起きる事をおそれるのは、自らがそれと反対の事を やろうとするからだ。 そして、すぐに「不買運動」という言葉が口に出るという事は、 トヨタの社長時代に不買運動に悩まされた苦い経験があるからに違い ない。 不買運動を起こされる会社にはそれなりの理由がある。 どのような会社であっても消費者から不買運動を起こされるよう では企業として失格である。 一番強いのは消費者である。 奥田氏の言うところの「一般大衆」だ。 消費者、一般大衆が主役になるような社会にしなければならない ということである。 了 ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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