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天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説

天木直人(元外交官・作家)

天木直人

国際協力銀行総裁にトヨタの奥田氏を起用する危うさ
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□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■  天木直人のメールマガジン2012年3月30日第258号 ■     =========================================================   国際協力銀行総裁にトヨタの奥田氏を起用する危うさ                                                              ========================================================  きょう3月30日の各紙の報道の中で私の関心をひきつけたのは 国際協力銀行総裁に奥田碩(ひろし)元トヨタ社長を起用するという 日経新聞の大スクープだ。  4月1日というから明後日の人事だ。  こんな重要な人事がこれまでほとんど報道されてこなかった。  私もきょうの日経新聞のスクープで初めて知った。  いうまでもなく奥田氏はトヨタ社長・会長、経団連会長などを歴任 し、最高位の旭日大綬章を与えられた我が国財界の重鎮だ。  小泉政権下で小泉首相をささえ、小泉引退後も「国際公共政策研究 センター」を財界の寄付で作ってやって名誉顧問として迎え入れ、 食い扶持を与えるほどの小泉支援者だ。  この国の対米迎合、新自由主義者の筆頭である。  とっくに現役を引退している79歳の財界人を、よりによって国際 協力銀行の総裁に就任させる背景になにがあるのか。  国際協力銀行はもはや完全にこの国の対米従属の財布がわりになっ ている。  米国の原発建設に融資したり、沖縄海兵隊の移転先のグアム基地の インフラ建設費を米国に代わって肩代わりしようとしたりする。  そして国際協力銀行と言えば前田匡史国際経営企画部長を想起する。  仙谷由人に重用され、ベトナムやミャンマーなどへの国家プロジェ クトを進めて利権を築きつつある。  一銀行マンの分際でいつのまにか我が国の対米関係のキーマンと なった。  その前田の上に奥田が来て対米優先政策が完成するのだ。  このような重要な人事が、国民的議論もなく死に体の野田政権下 ですんなりと決まるところに、この国の危うさを私は見る。  いったいこの国を動かしているのは誰なのか。  子供のような野田首相以下民主党政権の政治家たちではない事だけ は確かである。  責任の所在が見えない何者かが集まってこの国を対米従属に固定化 し、沖縄やこの国の国民がどんどんと切り捨てられていくさせていく、 その危うさを私は感じざるを得ないのだ。  誰かがその動きに待ったをかけなければならない。                              了    ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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