□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2012年3月30日第257号 ■ ========================================================= 目に余る米国軍隊の劣化 ======================================================== アフガン駐留の米兵が銃を乱射し住民を虐殺したのは3月11日 であった。 この事件でアフガンの反米感情が一気に高まった。 当時の報道ではその米兵は何度も戦地に従軍させられてPTSD(心的 外傷後ストレス障害)の状況下にあったなどと報じられた。 それを見て私はその米兵もまた戦争国家である米国の犠牲者では ないかと同情を抱いたものだ。 しかしニューズウィーク日本版3月28日号の記事を読んでその 同情は吹っ飛んだ。 「銃乱射で高まる陰謀論と反米感情」と題して次のような記事が掲載 されていた。 すなわちあの銃乱射事件は単独犯ではなく複数犯の仕業であった 疑いが強い。銃撃音は静かな夜空に響きわたり、基地にいた他の米兵 に聞こえたはずだ。夜なら必ず監視塔に当直の兵士がいるから、一部 始終が見えたはずだ。被害者の生き残りが複数兵を目撃したと証言 さえしている。米国は虐殺の真相を隠しているのだ、などなど。 このような報道は日本のメディアでは一切伝えられない。 日本のメディアだけでは真実は何もわからないまま終わってしまう。 そう思っていたら3月30日の日刊ゲンダイ「国際情報を読む」に おいて、春名幹男氏が次のように書いていた。 昨年1年間に起きた米軍内の性暴力事件の被害者数が推定1万9千 人にも達していたことが分かった。1日当たりの平均被害者数は実に 50人強にも上る。先にパネッタ国防長官が発表した米軍内の性暴力 被害者数は3191人。しかし、実際にはもみけし、報告漏れ、泣き 寝入りなどが 数あり、現実に被害者数は6倍近くに上ると長官自身が認めた。米国の 士官学校でも、将来の幹部候補生が起こした性暴力事件は65件に 上った・・・ 米国軍隊の劣化は凄まじい。 そんな米軍の指揮命令下におかれ、米兵とともに訓練を繰り返す 自衛隊。 ましてや今後はその米兵とともに戦争に駆り出される自衛隊。 日本は後悔することになるだろう。 気づいた時はもはや手遅れである。 そうならないためにも日本は戦争国家米国から自立しなければ ならない。 了 ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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