□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2012年3月28日第253号 ■ ========================================================= 「立ち話」の言い訳は不要である ======================================================== 今回の「核サミット」で野田首相の出番がなかったことについての 評判は散々だ。 私もいち早くそれを批判してきた。 しかしそれはもはや皆が認める事だ。 野田首相も、それを支える執行部も、そしてメディアも、いまさら 無理をして取り繕う必要はない。 北朝鮮のミサイル阻止ばかりに大騒ぎした今回の核サミットだ。 核大国の核兵器削減について何も合意の見られない今回の核 サミットだ。 そんな無意味な核サミットに出番がなくても恥じる必要はない。 野田首相にはそれぐらいの気概を示してもらいたい。 「タイトな日程ではありましたが、いろいろな意思疎通は十分できた」 (野田首相3月28日朝日) 「首相が出席した事を評価すべきだ」(斉藤つよし官房副長官 同上) 「一番は時間の制約だ。消費税の事もある。国会もあるかもしれない」 (玄葉外相 3月28日朝日)。 そんな言い訳はしなくてもいい。 「非公式」会談だった(3月28日毎日)、いや「懇談」(3月28日 朝日)だった、などという無理をしなくてもいい。 立ち話は立ち話なのだ。 たとえ立ち話でも、そこで十分なメッセージを伝えられたらいいのだ。 それよりもわずか2-3分の立ち話だ。せめてオバマ大統領に対して は通訳を交えずに自分の言葉で語りかけてほしかった。 そうすれば下手な会談よりもオバマ大統領にはインパクトがあった だろう。 わずか2-3分の立ち話にも通訳を入れる。それでは何も伝える時間 はない。 野田首相の残念だったところはむしろそこにある。 了 ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

新しいコメントを追加