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天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説

天木直人(元外交官・作家)

天木直人

日本と韓国はどちらが先に対米自立できるかを競い合うべきだ  
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□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■  天木直人のメールマガジン2012年3月26日第248号 ■     =========================================================   日本と韓国はどちらが先に対米自立できるかを競い合うべきだ                                                                ========================================================  3月24日の毎日新聞の「VIEW POINT」というコラム に、聞き捨てならない、というよりも、読み捨てならない、記事が 掲載されていた。  それはブルース・クリングナー米ヘリテージ財団上級研究員の 「基地をめぐる二つの島」という評論だ。  私は知らなかったのだが、韓国の李明博大統領は、最近韓国済州島に 警官1300人を導入して、「平和の島を軍国主義から守れ」とさけぶ 地元住民の反対を抑えて、米国海軍基地の建設に着手したらしい。  その事をこれみよがしに引用し、クリングナー氏はこう書いている。  国家目標を成し遂げるため断固として前進する韓国政府にくらべ、 米国との約束を履行することなく普天間基地移設がいつまでたっても 出来ない日本政府の対応の差は際立っている、と。  普天間基地が沖縄ではなく済州島にあったら、米国は運が良かった かも知れない、と。  聞き捨てならない、いや、読み捨てならない、発言だ。  日中が手を結ぶ事は米国にとって悪夢である。  だから米国はこれまで一貫して日本と中国を離反させようと外交工作 を弄してきた。  しかしその米国にとって日本と韓国はともに対米従属が当たり前の国 なのだ。  だから、そんな日本と韓国に対しては、ある時は日本を、そしてある 時は韓国を持ち上げてお互いの競争心を煽っておけば、日韓離反も実現 できて一石二鳥なのだ。  そんな米国の底の浅い思惑を露骨に見せてくれたクリングナー氏の 記事である。  情けない事に今の李明博大統領の韓国と自民、民主両党の日本は米国 との緊密な関係を競い合っているかのようだ。  まさしく米国の思うつぼなのだ。  しかし、これからはそうはいかないだろう。  韓国では昨年10月のソウル市長選挙以来、今年4月の総選挙、11 月の大統領選挙をへて与野党逆転が必至とみられている。  韓国という国は日本と違って政権が代われば米国や北朝鮮に対する 外交が大きく転換する国だ。  そして日本である。  政権交代を果たした民主党政権が、いま野田政権の下で自民党以上に 対米従属になってしまった。  その結果どうしようもなく日本をダメにして終わろうとしている。  今後どのような政権が出来ようとも、これ以上の対米従属政策を続け ることを国民は許さないだろう。  これからは日本と韓国は対米自立を競い合うような関係になって日韓 両国民のための国になってもらいたいと願う。                               了                 ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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