□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2012年3月26日第249号 ■ ========================================================= 菅沼光弘著「この国の不都合な真実」は国民必読の書だ ======================================================== 菅沼光弘著「この国の不都合な真実」(徳間書店)という書が 1月末に出版されている。 書評にも載らず、ほとんどその存在が知られていないこの書こそ いま国民が読むべき必読の書だ。 この書は、いま我々が目にしているこの国の政治の崩壊が、米国 に追従したこの国の政治家、官僚の責任であることを見事に解説 してみせている。 著者の菅沼氏は1995年に退官して久しいとはいえ、それまで はれっきとしたキャリア官僚である。 しかもただの官僚ではない。この国の情報機関である内閣公安庁 の部長まで務めた幹部官僚である。 情報と体験に裏打ちされたその言葉の数々は重みがある。 なぜ米軍はいつまでも日本に駐留するのか。 なぜ小泉首相はあそこまで対米従属になったのか。 なぜ安倍首相は突然辞めなければならなかったのか。 なぜ慰安婦問題や南京問題が忘れたころに持ち出されてくるのか。 なぜ警察は暴力団取締を強化してきたのか。 なぜ年次改革要望書がなくなった直後にそれに代わるようにして TPPが出て来たのか。 それらの答えがこの書にある。 すべては保身と出世に目がくらんだこの国の政治家と官僚の対米 従属のなせるわざである。 きわめつけは小沢事件に関する次のくだりだ。 ・・・西松建設の違法献金にからむ小沢一郎民主党代表の秘書逮捕 事件を、東京地検特捜部に命じてひそかに指揮したのは、ほかならぬ 元警察官僚のトップの官房副長官だった(漆間巌元警察庁長官)と いわれています。不偏不党・公正中立であるべき検察が、時の権力と 組んで政敵を倒すために「国策捜査」を行った・・・これはもう救い ようがありません・・・(123頁)。 それから3年余りがたち、民主党執行部の政治家たち、多くの検察・ 司法官僚たち、それを指揮する最高裁、そして大手メディアが、総 がかりで小沢裁判を強行し、国民の反小沢感情を作り上げていった。 彼らに共通するのは、菅沼氏が指摘するように、保身と権力維持の ために米国に従属して国を売る姿である。 その小沢事件の判決が4月26日に下される。 しかし、小沢事件はそこから始まる。 その判決がどうであれ、小沢事件の真相は何としてでも突き止めて 国民に知らせなければならない。 それはとりもなおさずこの国を正しい軌道に戻すために不可欠な 事なのだ。決してうやむやに終わらせてはいけない。 私が3月20日のメルマガ第225号で「小沢事件の真実は裁判 ではなく国会 で追求されるべきだ」と書いた理由がそこにある。 了 ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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