□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2012年3月23日第237号 ■ ========================================================= 日本に財政負担を押しつけている事を認めた元国防次官補 ======================================================== 今日3月23日の毎日新聞が報道していた。 米国のグレグソン元国防次官補が22日、東京都内で開かれた シンポジウムで、在沖縄米海兵隊のグアム移転と普天間飛行場移設 をセットで進めるとした06年の日米合意は、「いわゆる真水(日本 政府の費用負担)が使えるようにやった」と発言したという。 これを毎日新聞がこう解説して見せている。 「日本側の財政支出が目当てだったという舞台裏をあけすけに 語った」、と。 つまり沖縄の海兵隊をグアムに移転して欲しければ、その経費の 約6割を負担しろということだったのだ。 皮肉なことにそのパッケージは米国議会の予算削除により頓挫した。 米国はみずから合意した4割の経費すら負担できなくなったのだ。 日本の報道は、日本側が普天間基地移設を守れないから米国がしびれ を切らしたとばかり言っている。 とんでもない誤りだ。すべては米国のカネ不足なのである。 そして、今度は払えなくなった米国負担分までも日本側に負担しろと 増額要求をしてきたのは周知の事実だ。 その交渉が日米審議官級の協議で行なわれているのである。 それだけでも噴飯ものだが、きょう3月23日の早朝4時半のNHK ニュースが仰天のスクープ報道をした。 こんな朝早くからニュースを見ているのは私ぐらいだろう。 だからいち早く伝える。 これがこのメルマガで私が伝えたかったことである。 すなわちグアム移転はもはや短期的には困難になってきた。そこで 沖縄の海兵隊の一部をハワイに移転させるという事を言い出し、その 経費を日本側が負担しろと迫ってきたというのだ。 そのあらたな交渉がきょうから始まる日米審議官級の協議で話し合わ れるという。 もしこのNHKのニュースが事実なら、今後各紙はこのハワイ移転 経費の日本側受け入れ問題について大きく報道するようになるだろう。 米国の日本に対する財政負担要求はとどまるところを知らない。 いくらカネがあっても足りない。 これが日米同盟の現実なのである。 抑止力などと言う話ではまったくない。 了 ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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