□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2012年3月23日第236号 ■ ========================================================= ユダヤ系学校銃撃事件の衝撃と教訓 ======================================================== 今度の事件でフランスとサルコジ大統領が受けた衝撃の大きさは 想像して余りある。 世界が震撼し、眉をひそめた。 しかし最も衝撃を受けたのはイスラエルに違いない。 そしてそのイスラエルを無条件に支持してきた米国もだ。 イスラム過激派とは何か。 いや、その呼び方はまだ良いほうである。 イスラエルと米国は彼らを「テロリスト」という名でひとからげ にして絶対悪であると言いふらす。 メディアもそれにならう。 しかし今度の「テロリスト」は何と叫んで自爆銃撃事件を起こし たか。 世界は両目を見開いてそれを直視しなければならない。 イスラエルの占領によって殺されていったパレスチナの子供たち のための報復だと明言したのだ。 あのオサマビンラデンもそうだった。 犯行声明の中でイスラエルのパレスチナ弾圧政策を厳しく糾弾し ていた。 おとなしい子だったがパレスチナ弾圧を知って人が変わったと 母親が述べていたと報道されていた。 世の中にあまた存在するテロはその動機も実態も様々だ。 その中には理不尽なものや理解不能なものが多い。 そしてテロは如何なる意味でも容認はできない。 しかし世に言う「イスラム過激派」という「テロリスト」の動機 ははっきりしている。 パレスチナ弾圧を繰り返すイスラエルとそのイスラエルの弾圧を 容認してきた米国に対する報復だ。 人間性にもとるこの犯罪に対して何も手を打てない国際社会に対 する異議申し立てだ。 どうにもならない不条理に対し自らの命をもって抵抗する自爆だ。 誰にもそれは止められない。 誰もがその自爆の犠牲者となる危険性が続く。 それを止められるのはイスラエルだけだ。 イスラエルがパレスチナ弾圧を止め、パレスチナとの共存を 認めればいいだけの話だ。 今度のフランスの銃撃事件はそれを世界に教えてくれている。 了 ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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