□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2012年3月22日第233号 ■ ========================================================= 「あいた口がふさがらない」枝野経済産業大臣の言葉 ======================================================== 東京電力が契約に反して料金値上げを顧客に事前に通知せず値上げ しようとしていたことが明るみになった。 そしてこれが更なる東電叩きを加速している。 枝野経済産業大臣はこの事をとりあげて「あいた口がふさがらない」 などと口を極めて東電を非難した。 その枝野経済産業大臣の居丈高な発言を知って私は「あいた口が ふさがらない」思いを抱いた。 今度の福島原発事故で明らかになった一つが、東京電力というこの 国の代表的なエクセレントカンパニーの種々の不合理であった。 その事によって、この一年あまり原発事故や原発政策に関するあら ゆる非難が東電に向けられてきた。 そして東電はその非難をもちろん甘受しなければならない。 しかしそのような東電を作ってきたのは誰か。 その東電に群がって甘い思いをしてきた者は誰か。 それは政府であり所管官庁の経済産業省(通産省)だ。 東電の株を持ち合ってきたこの国の大企業であり、その広告費 に依存してき大手メディアであり有識者だ。 これを要するに東電とはこの国の支配者たちの縮図でありこの国 を代表する企業であったのだ。 だからいつまでたってもつぶせないのだ。つぶそうとしないのだ。 東電の非は彼らのすべての非でもある。 なかんずく歴代政府、経済産業省の責任は大きい。 その立場にある枝野経済産業大臣が、保身のために国民感情に便乗 して東電をはげしく叩く。 本来なら東電と一緒になって顧客や国民に詫びなければならない 立場なのだ。 私が「あいた口がふさがらない」という理由がそこにある。 そもそも枝野経済産業大臣は原発事故直後、官房長官として国民に ウソの情報を与え続けて原発被災をここまで拡げた責任者の一人で ある。 それが数々の検証・調査で明らかになった。 本来ならば被告席に立って被爆者の追及を受ける立場の彼が、何食 わぬ顔をして、よりによって原発政策を担当する所管大臣になった。 それを喜んで引き受ける厚顔振りをさらした。 そしていつまでたってもこの国の原発政策について結論を出す事 なく、国民に迎合して他者の非難に余念がない。 中国に対する強硬発言などもその一つだ。 弁護士のすべてが悪いという事はもちろんない。 しかし枝野幸男という政治家はまちがいなく弁護士の悪しき特性 を体現した政治家であると私には思えてならない。 了 ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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