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天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説

天木直人(元外交官・作家)

天木直人

政府事故調や国会事故調はなにをもたもたしているのか
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□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■  天木直人のメールマガジン2012年3月15日第209号 ■     =========================================================       政府事故調や国会事故調はなにをもたもたしているのか                                                              ========================================================  さんざん批判してきた福島原発事故に関する民間事故調査委員会 の報告書であるが、このような記事を見ると、あれで決まりだ、と 思えてくる。  3月13日の東京新聞が報じていた。  政府の「事故調査・検証委員会」(畑村洋太郎委員長)は12日 都内で第9回委員会を開いた。これまでに政治家計10人からヒア リングした事を明らかにした、と。  いまごろこんな事を言っているのだ。しかも菅首相、枝野官房 長官(いずれも当時)といった当時の最高責任者へのヒアリングは まだ行なっていないという。本音を訊くためにその発言内容は公表 しないという。  その一方できょう3月15日の各紙は国会の事故調査委員会が 14日に開かれ、その後黒川清委員長が記者会見を開いて、「東電 の事故に対する備えが十分ではなったということが確認できた」など と語ったという。  なんというマヌケな記者会見か。  国会による調査は国政調査権があり前代未聞の調査、検証となる だろうと、当時あれほど期待されたというのに。  どうして政府や国会の仕事はこんなに遅いのだろう。  こんなに国民感覚からずれているのだろう。  大震災一周年追悼式の前にはやばやと報告書を発表し、菅政権の 不備をこき下ろした民間事故調の報告書がよく見える。  民間事故調の正体や思惑がどうであれ、はやく発表したものが勝ち である。  政府事故調も国会事故調も、それ以上のあらたな情報や政府批判 を行なわなければメディアも国民も見向きもしないだろう。  一周年追悼式が終わった今、国民の関心はもはや事故にはなく、 原発維持にしても脱原発にしても、その後の政策に移っていく。  もはや政府事故調も国会事故調も、気の抜けたビールとなる運命 にある。                             了 ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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