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天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説

天木直人(元外交官・作家)

天木直人

景気条項、行革条項という名の消費税増税の落としどころ
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□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■  天木直人のメールマガジン2012年3月13日第202号 ■     =========================================================       景気条項、行革条項という名の消費税増税の落としどころ                                                              ========================================================  どうやら消費税増税の落としどころが見えてきた。  きょう3月13日の各紙は、3月末に野田首相が決断に踏み切る 消費税増税法案の閣議決定に関し、一斉に次のように報じている。  民主大綱「5年めどに新たな措置」(朝日)  前原政調会長 鳩山氏に理解求める(読売)  「16年度めど」追加法案(毎日)  景気・行革条項が焦点(日経)  消費税増案23日閣議決定(産経)  「政治判断」か「数値明記」か(東京)  これを要するにこういう事だ。  消費税増税を三月中に閣議決定しようとする野田首相と、それに 反対する小沢元代表の対立はまったく解消しそうもない。しかし このまま対立で終わると解散・総選挙になる。それでは民主党は 選挙で大敗し、たちどころに政権を手放すことになる。それを避け たい輿石、野田、小沢の思惑が見事に一致し、景気条項、行革条項 という落としどころで合意が図られる。  つまり消費税増税はその時の経済状況を勘案していつでも 停止できるとしたり、国会議員の定数削減などの政治・行政改革を 消費税増税の前提条件とする、などといった何らかの表現を法案に 盛り込む修正を行なった上で野田・小沢が輿石の仲介で手を打つと いうシナリオだ。  きょう発売の週刊朝日3月23日号もその可能性を書いている。 「消費税増税密談のウラで囁かれる小沢復権への道」と題する 囲み記事に次のようなくだりを見つけた。  ・・・(決定的とも思われる野田・小沢の消費税増税をめぐる 対立について)「落としどころ」がないわけではない。民主党幹部が こう解説するのだ。「(小沢氏に近い)鳩山由紀夫元首相と国民新党が 最近譲歩案として野田首相周辺や財務省側に流しているのは、法案に 『増税前に経済の好転を確認する』という一文を明記する案。この条項 が付けば、小沢氏の主張とそう開きがあるわけではないので、妥協でき る可能性が出てくる。それに今の民主党の金庫には300億円近い政党 助成金がある。これを有効活用するべく、選挙上手の小沢氏に何らかの 重要ポストを用意すれば、一気に雪解けもありうる」・・・  俄かには信じられない話だが政局は一寸先は闇だという。  もしこのような事が起きれば私の小沢一郎に対する期待はもちろん 雲散霧消する。  果たしてどうなるか。  3月末には明らかになる。                             了 ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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