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天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説

天木直人(元外交官・作家)

天木直人

インターネット政党の実現をめざして(7)設立趣意書案
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□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2012年3月4日号外 ■   ============================================================  インターネット政党の実現をめざして(7)設立趣意書案  ===========================================================    その時にそなえてインターネット政党設立の設立趣意書のような ものを文章にしてまとめておく必要があると思い、それを書きはじめ ている。  私がなぜインターネット政党をつくりたいと思ったか、その動機と 具体的な政党構想の内容はこれまでにこのメールマガジンで書いて きたとおりでありメルマガ読者には明らかだと思う。そしてそれを、 言葉で話して説明することは比較的簡単なことである。しかし、 インターネット政党という言葉を初めて耳にする一般世論を相手に、 いかにその思いを短い文章で伝えられるか、そのような設立趣旨書を 書き下ろことは結構大変な作業である。  特に読者から寄せられる多種、多用な意見を考慮すれば、そして中 にはまったく正反対の考えも寄せられてくる事を考えれば、皆が賛同 するものをつくることは至難である。  しかしこの至難な事を成し遂げる必要がある。克服する必要がある。 やはり発案者の責任と権限で当初の思いからブレることなく書き上げ る必要がある。    設立趣意書もしくは結党宣言と呼ばれるものは簡潔であればあるほど 良いと思っており、そういう設立趣意書とするつもりであるが、やはり その趣旨を正確に伝えるためには説明がいる。  そこで今回のメールマガジンから順次項目ごとに起案して、その 文章の背景にある私の考え方を述べ、さらに読者の意見を勘案しながら 最終的な案文を固めていくこととする。  まず最初は名称である。  私は新党の名前を「国民の叡知をインターネットで集めて新しい政治 をめざす政党」(略称インターネット新党)としたいと思っている。  主役は個人や政策ではなくインターネットなのである。  インターネットと言う言葉が政党の中で堂々たる地位を占めなくては ならない。  私はかつて新党憲法9条党を提唱したことがあった。私のライフ ワークとする憲法9条を高らかに掲げた平和外交をめざす政党と言う 意味である。  憲法9条が最強の主役でありその憲法9条の前に皆が自分を捨てて 膝まづいて集まる、力を合わせる政党という意味である。  それは実現はしなかった。憲法9条と言う言葉を全面に出すと賛同者 の対象が限られ、左翼政党と思われる事を知っている。  しかしインターネット新党はまったく異なる。それはもちろん後述 するこの政党の政策綱領に賛同する人たちの集まりであるが、その すべてを政党支持者が賛同する必要はない。ある者は憲法9条の実現を 最優先し、ある者は脱原発を最優先する。またある者は消費税増税阻止 を最優先する。ある者は沖縄からの米軍撤退を叫ぶ。ある者は官僚支配、 天下り根絶を訴える。あるものは弱者の生存権を主張する。  それぞれがその思いをインターネット政党を通じて政治に実現させ たい、そういう思いの不特定多数の人々がこの政党に投票し、その票が 積み重なって100万票となり政治家を一人国会に送り込む、そういう 政党を私はめざすのである。  これを最もよくあらわす言葉はやはりインターネット新党であると 思う。  私はネットと略さない。ネットは市民活動かとか、左翼政党が対立を 乗り越えて共闘するとか、環境を優先する人たちの集まりが使う言葉の 意味合いが強い。それはよく言えば違いを尊重し、お互いの独自性を 認めつつ繋がりあうことだが、悪く言えば一つの政党として結束でき ない場合の都合のいい言葉である。  私は9条ネットという新社会党が始めた選挙に担ぎ出され苦い経験を したことがある。9条新党として選挙に望めばあるいは成功したかも しれないのにネットという名の下に社民党や民主党の護憲候補者も 応援する。こんなネットが国民に理解されるはずはない。  私がめざす新党はれっきとした政党である。民主党、自民党と対峙 する政党である。護憲政党や緑の党とも対峙する。その政策においては 協力して実現をめざすことはあっても独自の党是と政策綱領と支持者を 持つ政党である。  なによりも既存の政党とはまったく異なる選挙を目指す政党である。  選挙で支持した有権者よりも党の利益を優先し、組織の論理を優先 する既存の政党を否定して支持者にすべてを開放する支持者の為の政党 である。  我々がめざすものはゆるやかなつながりではなく政党なのだ。ネット ではなくインターネット政党なのである。インターネットの下に皆が 集まる政党である。  インターネットの技術を満足に駆使できない私でも、インターネット が大衆を動かす巨大な力を持っていることはわかる。いまや中国でも ロシアでも中東でもいずれ北朝鮮でも、インターネットが政治に決定的 な力を持つようになる。インターネットは組織を持たない、名もない 市民が手にする最強の意思表現の手段である。それを使って今までに ないあたらしい政治をつくる決意を示す、その覚悟を常に想起すると いう意味で私は「インターネット新党」、もしくは「新党インターネット」 という言葉にこだわりたい。  次に設立趣意書の各章について述べて行きたい。  第一章はやはりインターネット新党の設立目的である。  これは一言で言えば、既存の政党、政治家がなしえない国民主権の 政策の実現をめざすということである。  すなわち既存の政治システム、選挙制度の下では、いかに政権交代や 政界再編を繰り返しても国民が望む政策や政治が出来ない事が明らかに なった。  今のような政治が続く限り、もはや日本が直面する諸問題に正しく 対処できない事が国民の前で明らかになった。  この深刻な問題は、たとえ既存の選挙制度の下で新党をつくっても 結果は失望に変わる事を我々は見てきた。  既存の選挙制度で行なわれる選挙で、は国民のために政治をすると いう政治家を国会に送り込むことは出来ない。  かりにそのような政治家を選ぶことが出来たとしても、その政治家 は政党の論理や組織の要請に妥協して期待に背くことになる。  選挙に勝つためには党の公認が不可欠であり、組織票に頼らざるを得ず、 政党の綱領や派閥争いに縛られるからだ。  つまり自分が正しいと思っている政策を実現できずに政局に明け暮れる ことになる。  この決定的な限界を克服することこそインターネット政党の真価である。  設立趣旨は、まさしく選挙運動を根本的に変えてインターネットだけ で政治家を当選させる事が出来る事を証明し、その政治家が選挙や組織 の論理に縛られることなく有権者と一対一でインターネットを通じて向 かい合い、そして有権者の声を政治に届け、その政策を実現させる、 そういう政党をめざすということである。インターネット上の支援者一人 一人がインターネット政党であり、そこで選ばれる候補者なのである。  インターネットを通じ、皆が政治に参加できる、それを可能にする政党 をつくることこそ結党宣言であり、設立趣旨なのである。  第二章 政策綱領 以下については長くなるので次のメルマガで続ける   ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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