□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】
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□■　　天木直人のメールマガジン２０１２年３月４日第１７７号
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　　議員歳費３００万円削減のカラクリ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
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　今日３月４日の各紙が小さく報じている。民主党は国会議員の
歳費削減案として一人あたり年間３００万円減らす案を軸に党内
調整に入る、と。

　国会議員の歳費は月額１２９万４千円で、年二回の賞与を加える
と年間約２１００万円になるというから、年間３００万円削減は
１４％の削減だという。

　これだけなら大きく見える削減だが、削減期間は２年間である
という。

　歳費のほかに多くの手当てがある。政党助成金もある。それら
に一切手をつける気配はない。

　なによりも、今頃になって党内調整を始めるという。その後に
各党調整がある。

　その一方で消費税増税法案は３月末にも国会へ提出すると
いう。

　話にならない一体改革案だ。

　しかし、私がこのメルマガで指摘したいのはこの３００万円削減
のカラクリだ。

　数日前の新聞が報じていた。

　民主党執行部は一年生議員に３００万円のアメを与え、消費税
増税の説得に地元周りをしろとムチを打ちはじめたと。

　これは民主党１年生議員に対する消費税増税賛否についての踏み
絵だという形で報じられていた。

　その時は私は気づかなかった。３００万円の歳費削減と３００万
円のアメの関係を。

　ところが３月３日朝のＴＢＳ「みのもんたのサタデーずばッと」
に出演していた鴨下一郎自民党議員が山井和則民主党議員を前にし
て、歳費削減の３００万円と同額を民主党議員は補填してもらって
いる。同じ削減でも民主党は困らないが我々にはそんなお金の余裕
はない、と皮肉っていた。

　この時の山井議員の当惑した顔が忘れられない。

　これは一年生議員だけの話ですから・・・などと口ごもっていた
が間違いなくそういう事だろう。

　歳費削減分を政党助成金という税金で穴埋めして若手議員を納得
させているのだ。

　こういうカラクリを知るにつけても、今の民主党は手がつけられ
ないほど姑息で反国民的になっているということがわかる。

　インターネット新党をなんとしてでも立ち上げなければならないと
思う理由がここにある。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　了
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
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