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天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説

天木直人(元外交官・作家)

天木直人

橋本「維新の会」を超えるもの、それがインターネット政党だ
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□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■  天木直人のメールマガジン2012年3月2日第173号 ■     =========================================================      橋本「維新の会」を超えるもの、それがインターネット政党だ                                                              ========================================================  きょう3月2日の朝日新聞が笑止千万な特集記事を掲載していた。  それは橋下の口撃にやり込められた4名の識者の言葉を引用し、 なぜ橋下人気に勝てないのかと論じている記事である。  その4名の名前は山口二郎、中島岳志、内田樹、香山リカである。  彼らはそれぞれ次のような敗戦の弁を腹立ちまぎれに述べている。 「既成政党が低迷している反動のあらわれ」(山口) 「国民に『救世主待望論』がある」(中島) 「敵つくることで支持維持」(内田) 「有権者の不安定の表れ」(香山)  いずれも一理ある。彼らならずともそのような分析はできる。  しかしそもそもそのような分析をして橋下流を論じる事自体が 橋下に負けているのだ。  橋下をやり込めたければ褒め殺せばいいだけだ。  頑張ってくれ、頑張って大阪や日本をよくしてくれ、船中八策 などではとてもそれは無理だと思うけれど、いつまでも言葉だけで なく、とにかくよくすることを早く見せてくれ、と突き放せばいい のだ。  これは私の持論だが、橋下氏には妻を愛し、多くの子供をもうけ るよき家庭人の側面が間違いなくある。  そのような人間が、世のため、人のために自らを犠牲にして生き る事は苦しいことだ。  そして政治というものは本当は自己犠牲の上に成り立つ苦しい ものなのである。  いやしくも彼が本物の政治を目指すなら彼は苦しむ事になる。  彼が野心にくらんで首相を目指そうとするのであれば、話は別だ。  しかしもし彼がそのような気持ちで橋下流をやっているのなら たちまち国民はそれを見抜き、彼を見放す。  彼の周りに集まる有象無象の者たちはそういう偽物政治家を目指す 連中だ。  だから橋下氏は矛盾を抱えたまま走り続けることになる。  いずれにしても彼は苦しみ、行き詰まる。  だから私は彼に助言するのだ。柄でもない事をするなと。おだて られて舞い上がるなと。橋下には政治は向いていないと。タレント 弁護士に戻るほうが家族を幸せにできると。  こう書くとすかさず匿名の罵倒のメールが届く。  そんな偉そうな事をいうお前は何様だと思っているのか、と。  「バカヤロー、誰に向かってそんなメールを書いているんだ。 俺は天木様だ」  と言いたいところだがさすがに私にはそんな下品な事は言えない。  いや、言いたくても匿名メールには返事を書こうと届かない。  橋下流を批判するにはまともに橋下流を相手にしてはいけない。  橋下流のペースに乗って議論してもはじまらない。  出来るものならやってみろ、褒めてやる、と突き放せばいいのだ。  彼では日本を良くすることはできない。  いや大阪一つですらよくすることはできない。  いまの日本は正しい動機を持って、正しい事のできる、無私の 正しい人でなければ救えない。  橋下氏にはそれは無理だ。  それができるような人物はいない。  だからインターネット政党なのだ。  正しい動機を持ち、正しい事を、無私で行える、それは大衆の 叡智の結集でしかない。                             了 ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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