□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2012年3月1日第172号 ■ ========================================================= 「福島原発事故調査独立検証委員会」の正体をあばいた日刊ゲンダイ ======================================================== 今から2、3時間前の夕方、私の携帯に日刊ゲンダイの記者から 電話がかかってきた。 コメントを求めるいつもの電話かと思ったらそうではない。 「天木さんの言う通りだ。あの事故調査報告書を出した民間団体は とんだ食わせ者だった」という言葉が飛び込んできた。 電話口で記者が話すことは次の通りだ。 あの調査報告書を手に入れて読んで見ようと記者会見の場で探した がどこにも見当たらない。 訪ねたら驚くべき返事が返ってきた。 あの報告書は近く有料で販売するから配布出来ないと いう返事が返ってきた。 とんでもない連中だ。事故調査をネタに金儲けをするなんて。 とその記者は興奮気味に語っている。 それを聞いた私は、その記者以上にいきり立った。 あれは出版の前評判を高める宣伝だったのかと思えば合点がいく。 私は、すかさず次のように日刊ゲンダイの記者にまくしたてた。 ぜひ記事には次の事を書くべきだ。 つまり、あの事故調査報告書作成に協力した連中だどんな連中か。 誰がどういう基準で選んだのか。 調査費用はどこからきているのか。 船橋洋一という朝日新聞元OBが理事長であるシンクタンクは いつ、どういう経緯でできたのか。そのシンクタンクのスポンサー はどこの誰なのか。 彼らはどういう権限があってあのような聞き取り調査ができた のか。 なぜ政府関係者は協力したのか。その協力者の人選は偏って いないか。 今度の原発事故対応に果たした在日米軍と自衛隊の連携が、 なぜこの報告書で強調されているのか。 なによりも原発事故の犠牲者をこれ以上出さないためにも脱原発 の流れは不可避であるのに、なぜ報告書はそれを強調しないのか。 私はその日刊ゲンダイの記者に、大手メディアがこれらを追跡 調査して記事にしないのは片手落ちだ。グルとみられても仕方ない、 それを大きく書いたほうがいい、天木がわめいていたと書いて もらっても結構だ、などと話して電話を終えた。 果たして日刊ゲンダイはどのような記事となって明日3月2日 (新聞の日付は3月3日号)に発売されるのだろうか。 私は真っ先にそれを買い求めて読んで見るつもりである。 了 ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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