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天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説

天木直人(元外交官・作家)

天木直人

 国民新党の亀井亜紀子政調会長、頑張れ!
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□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■  天木直人のメールマガジン2012年2月22日第152号 ■     =========================================================    国民新党の亀井亜紀子政調会長、頑張れ!                                                                      ========================================================  国民新党の亀井亜紀子政調会長が2月19日朝のNHK政治 討論番組で爆弾発言をした。  消費税増税法案は成立不可能だから賛成したのだと言ったのだ。  私はこの番組を見ていた。  参加者の全員がこの時どっとどよめいた。  私も思わず目を凝らした。  それほど衝撃的な発言だったのだ。  これは後で大問題になるだろうと思ったが案の定そうなりつつ ある。  もはやあらゆる状況が野田政権に消費税増税法案を成立させる ことを不可能にさせるようになって。  だからこの亀井亜紀子さんの発言があってもなくても野田首相は アウトなのだが、この亀井亜紀子政調会長の発言は、後から振り返っ てみて、野田政権崩壊の象徴的な出来事の一つとして思いだされる 事になるのではないかと思う。  私は亀井政調会長のあの時の発言は、計算されたものではなく、 思わず口を滑らせた発言だと思っている。  だから私は、亀井亜紀子政調会長は謝罪して撤回することになる だろうと思っていた。  事実、下地幹事長や自見金融担当大臣などのような国民新党の中 の権力亡者はそのような発言をしている。  私が驚いたのは、それにも関わらず亀井亜紀子政調会長がひるむ ことなく消費税反対を言い続けていることだ。  これは普通の政治家ではありえない言動だ。亀井亜紀子氏は素人 の政治家であるからだ。素人の政治家であるからこそ本音を正直に 言えるのだ。自分が正しいと思っている事を言い続けることができ るのだ。  もちろん私が「素人の政治家」と繰り返すのは、いい意味でそう 言っている。  私は亀井亜紀子さんには最後までがんばってもらいたいと思う。  実は私は亀井父子とは忘れられない個人的接触を経験している。  その事について書くことがこのメルマガの趣旨である。  2007年7月の参院選を控えたある日、私のブログに当時 亀井久興国民新党幹事長の政策秘書であった亜紀子さんから一通の メールが届いた。  父に会って欲しいというメールであった。  その後のやり取りは省略するが、それから間もなく私は指定された ホテルオークラのロビーで亀井久興氏と待ち合わせた。  本来ならばその後二人だけでさらに話が進むはずであったが、 私は冒頭で安全保障政策に関する立場が異なるので国民新党には 協力できないという私の立場を明確にしたため、話はそこで終わり、 ロビーで雑談して別れることとなった。  今から思えば私は大きな誤りをしたと思っている。  国民新党から出馬して政治家になり損ねたと悔やむからではない。  亀井久興国民新党幹事長に対する非礼を詫びるからである。  取り次いでくれた秘書の亜紀子さんに申し訳なかったと思う からである。  平和に関する彼の考えは決して私の考えとは相容れないものでは なかった。それどころか亀井久興氏は実に立派な政治家である。  あの時も、そのような私の非礼な対応に不快感ひとつ示さず 「残念ではあるけれどそれでは仕方がありませんね」と言って理解 を示してくれた。  本人はもはや政治家ではないが、その意思を亜紀子さんが引き継 いだ形になった。  その亜紀子さんが今野田政権を揺さぶっている。  私にメールを送った時の亜紀子さんは秘書と言っても政治には 無縁の娘さんであったと思う。  その亀井亜紀子さんが2007年の参院選挙で政治家となり、 いまや国民新党の政調会長となって野田政権を揺さぶっている。  政治的圧力にもひるむことなく自らの思いを貫いている。  私には到底まねのできない信念を貫く政治家の姿がそこにある。  私が亀井亜紀子政調会長を応援するのは、単に私が野田民主党 政権の消費税増税強行に反対するからだけではない。  野田民主党政権に反旗を翻して揺るがない政治家亀井亜紀子 に感動するからだけではない。  亀井久興・亜紀子父子とのわずかな個人的かかわりがあった からだ。  亀井亜紀子さんには本当に頑張ってもらいたいと思っている。                             了 ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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