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天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説

天木直人(元外交官・作家)

天木直人

とうとう日米同盟は日本の「教義」であり「たしなみ」となった
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□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■  天木直人のメールマガジン2012年2月21日第150号 ■     =========================================================   とうとう日米同盟は日本の「教義」であり「たしなみ」となった                                                                      ========================================================  私が外務省は危ういと思ったのは、外務省の中にいて幹部の次の 言葉を知った時だった。  その幹部は、「日米安保条約は果たして日本を守る事を義務付け ているのか」、という最も重要な問題について外務省職員に対して 教訓を垂れた時の言葉だ。  「そもそもそんなことを考える事自体が米国に対して失礼だ」、と。  これはウソではない。 外務省がそれを焼却でもしない限り機密文書の一つとして残っている はずだ。  そこには合理性も論知性もない。 疑うな、そう信じろ、という事だ。  その幹部は北米局長、条約局長、事務次官を経て駐米大使になった。  それにあやかろうとする者はみなそれに従う事になる。 こんな外務省が正しいと思うほうがどうかしているだろう。  そしてそれから30年ほどたったいま、日米同盟は日本の「教義」 となり「たしなみ」となってこの国を支配する。  2月21日の朝日新聞のオピニオン欄「政治時評2012」に、 五百旗頭真防衛大学校長のインタビュー記事が大きく掲載されていた。  そこで五百旗頭氏は日米同盟についてこう言っている。  「・・・(太平洋戦争での死闘というコストを払って築いた日米 同盟は)戦後、保守本流の教義になり、首相の座を狙うような自民党 の有力者はこの教義をたしなみとし、それを土台に戦後の復興と繁栄 を図ってきました・・・政権交代という革命的気運の中で日本の基本 原則に揺らぎが生じましたが、その後首相が交代し、3人目の野田さん になって保守本流の人たちと同じ日米基軸に戻ったのではないでしょう か・・・」  もしこれが今の日本の支配者層に共通する考えであれば事態は深刻だ。  革命を起こすしかないということになる。                          了 ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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