□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2011年11月28日第836号 ■ ============================================================= いま橋下、小沢、渡辺に言いたいこと ============================================================ 大阪市長選挙の直前に選挙結果とそれが政局に及ぼす影響について 書いた手前、大阪市長選挙の直後にも、一度だけ書いておく必要がある。 誰よりも先に今後の動きの見所を書いて、しばらくは政局について 語ることをやめてみる。 今後の展開を「高見の見物」としゃれ込んでみる。 これを無責任というなかれ。 私はもう十分日本の政治を見てきた。多少なりともかかわってきた。 そしてそれがいかにくだらないものか、国民と乖離しているものか、 を知っている。 所詮は政治家になろうとする者たちの生き残りである。本気で国民の 事を思って仕事をしているものなどいない。 ほとんどの政治家は不要なのである。 必要があるとすれば、住民と向かい合う地方政治家だけである。 民主主義の原点は地方自治である。しかも小さければ小さいほうが いい。その首長に権限を与え、住民がこれを監視してその権限を分かち 合う。 これしかない。 橋下の役割もこれしかないのである。 その橋下の集票力に皆が擦り寄っている。 その中でも「みんなの党」の渡辺喜美が突出している。 そして世間が注目するのが小沢一郎の動向だ。 しかし橋下徹も渡辺喜美も小沢一郎も忘れてはならない事がある。 それはこれからの日本を担っていくには、憲法9条をまもって平和 国家に徹するという基本姿勢だけは崩してはならないということだ。 橋下は公務員や労働組合とどんなに激しく闘っても構わない。 しかし日の丸、君が代にこだわった教育を進めるなどといった右翼、 軍国主義的な言動を繰り返すようではおしまいだ。 渡辺にしても小沢にしても、橋下に迎合する余り、橋下のそのような 政策を不問にしてはいけない。ましてやに同調してはいけない。 それを改めない限り手を組むことはできないと言うべきだ。 対米従属から自立する一方で平和外交に徹する。いたずらに対中国、 対韓国強硬姿勢を見せるのではなく、アジア諸国との過去の不幸な関係 を正しく解決し、将来に向かっての関係強化にむけて毅然とした外交 を進める。 これである。 これが出来なければ橋下も渡辺も小沢もただの政治家だ。 そこがわからないようでは橋下であれ、渡辺であれ、小沢であれ、 どうでもいい政治家だ。 誰が誰と組もうと敵対しようと、日本の政治は何も変わらないこと になる。 日本の政治の今後は、政策で一致する政界再編にかかっている。 その時に、日米同盟、対アジア外交、憲法9条改正問題などで政策 が一致しないままに、あるいは曖昧にしたままに、政界再編が行なわ れるようでは日本の将来は暗い。 果たしてそのことに橋下、渡辺、小沢らは気づくのだろうか。 それともこの問題を避けて彼ら合従連衡が進むのだろうか。 私の関心はこの一点に尽きる。 了 ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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