□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2011年11月29日第837号 ■ ============================================================= 橋下徹の真価は誰と組むかでわかる ============================================================ 大阪ダブル選挙のことについては一回だけ書いて高みの見物と 決め込むつもりでいたがもう少しだけ書いてみる。 今後の展開は、私が想像していた以上に大きく、不確定なものに なりそうに思えるからだ。 メディアが書き立てるのは、既存の政党、政治家が橋下人気にあや かろうと擦り寄る姿だ。 どの政党、政治家が橋下人気に迎合するかで、その政党、政治家の 正体が分かる。 しかし、私は視点を変えて、橋下がどの政党、政治家と組むのか、 むしろそっちの方に関心がある。 もちろん、橋下にはどの政党、政治家とも組まない選択もある。 その選択も含め、橋下が今後どの選択をするかによって橋下徹の 真価がわかると思っている。 私は11月19日のメルマガ第816号、「TPPに賛成する小泉 進次郎を軸とした政界再編の臭い」の中で、自民党、民主党がともに 分裂し、小泉親子を軸に対米従属保守と対米自立保守の政界再編が起き るかもしれないと書いた。 きょう(11月29日)発売の週刊アサヒ芸能12月8日号で、 まったく同じ事を書いている記事を見つけた。 題して「『TPP大賛成』小泉進次郎が自民党に反旗『父親を巻き 込み政界再編に動き出したッ』」である。 その記事の中で私は考えなかった事が一つだけ書かれていた。 そこに私は注目した。 それは小泉政権時代のブレーンが再結集し、小泉親子の下に「みんな の党」や橋下徹が率いる「大阪維新の会」が集まるという政界再編の 可能性である。 この記事は大阪ダブル選挙における橋下圧勝の前に書かれている ところも興味深い。 私は必ずしも橋下が小泉純一郎と組むとは思っていない。 小泉純一郎が橋下に迎合するとは思わない。 しかし政治は打算だ。ご都合主義だ。権力を取るためには何でも ありだ。 小泉純一郎もまた人の子だ。息子が可愛い。 果たして橋下は対米従属、新自由主義の仲間入りをするのだろうか。 そうなった場合は私は橋下を批判の対象として監視していくことに なる。 了 ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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