□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2011年11月16日第805号 ■ ============================================================= 脱原発の流れを途絶えさせてはいけない ============================================================= 北九州からの読者から要旨次のような投稿が寄せられた。 ・・・今回メールを差し上げたのは、昨日11月13日に、福岡市内にて 行われた「さよなら原発!福岡1万人集会」のマスコミ報道についてです。 集会は「1万人」を目標にしていましたが、実際には約1万5000人が 集まり、舞鶴公園でのアピールから九電本社前までのデモパレードまでの間、 脱原発に向けての熱気を帯びた集会になりました。 九州の人口密度からすれば、先日の東京での6万人集会に匹敵する規模の 集会であったにもかかわらず、メディアの取り上げ方は不十分です。休刊日 明けの今朝は朝刊がありませんが、夕刊での取扱いは推してはかるべしです。 このようなマスコミの姿勢に呆れ、怒りすら感じます。 圧力容器の脆性の点で、いま日本で一番危険な玄海原発に関する情報・意見 を封じ込めようという意図的なマスコミの姿勢を感じ取ります。福岡、九州の マスコミが、九電を中心とする資本グループに牛耳られているのは想像に難く ありませんが、現状は、道理や倫理に反するというレベルに留まらない事態の ように思います。 マスコミ報道の危機性は、九州に限らず、もちろん全国でも共通していると 思います。それをお伝えしたく本メールを差し上げます。乱文となり、大変 失礼ですが、以上のような状況の一部についてでも、取り上げてください ますと幸甚です・・・ このメールの投稿者ならずとも、私は九電のやらせメール事件の風化に 象徴される原発復活の既成事実化を憂えている。 メディアがやらせメールを大騒ぎして報道していたのは何だったのか。 九電社長や古川佐賀県知事の辞任問題はどうなったのか。 大阪知事選を辞退して九電メール事件の正しい解決が自分の最優先事項だ と大見得を切っていた郷原弁護士はその後何をしてるのだろうか。 あれほど騒いだメディアの脱原発記事がすっかり鳴りをひそめつつある。 なによりも当時あれほど、脱原発と、それと表裏一体の再生エネルギー 実現化を訴えていた菅直人が、今ではすっかり動かなくなった事に強い腹立 たしさを感じる。 再生エネルギー社会の実現化は脱原発と表裏一体だ。 再生エネルギー社会の実現化は、脱原発か原発推進かといったイデオロギー 対立と異なり誰も異存はないはずだ。 再生エネルギー社会の実現に向けて本気で動こうとする政治家はいない ものだろうか。 脱原発の気運が途絶えるかどうかはそんな政治家が出てくるかどうかに かかっている。 了 ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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天木直人(元外交官・作家)