□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2011年11月9日第786号 ■ ============================================================= 損失隠しを認めたオリンパスの衝撃 ============================================================= 私はこのメルマガでオリンパス問題について書き、読者の投稿意見を 共有しながらその真実を求めてきた。 だからオリンパスが8日、突如として損失隠しを認めた事を知って大 きな衝撃を受けた。 それの衝撃とは、私の想像をはるかに超えたオリンパスの悪事が判明 したからだ。 読者のオリンパスに対する厳しい見方が正しく、私のオリンパス問題 に対する推測が甘かったことを素直に認めざるを得ないからだ。 しかし、私の本当の衝撃はその事ではない。 この事件は日本版エンロン事件に発展するのではないか。 いうまでもなくエンロンとは、巨額の不正経理があかるみになって 2001年に破綻した米国のエネルギー取引・ITビジネス会社の事 である。 金融バブルの波に乗って拡大した優良企業のはずであったエンロンが、 その実は、長年にわたる幹部の悪質な詐欺の所産であった。そのことが わかって世界を揺るがした。それがエンロン事件である。 オリンパス事件の全貌がわかるのはこれからだ。 調査結果いかんによれば、20年にわたるわが国のバブル崩壊以降の 経済の実態が明るみになるかもしれない。 米国流金融資本主義に追随してきた日本の代表企業たちの実態が露呈 するかもしれない。 監査法人を含めすべてがグルであったことがわかるかもしれない。 そうなれば日本経済そのものの信用が失墜する。 株は暴落し、個人も企業も大損をする。 ただでさえ経済苦境に苦しんでいる日本経済は、これで終わりだ。 だからと言って、世界が注目している中で、政・財・官・メディアが 結託して調査を誤魔化すことは出来ない。 果たしてこの問題はどう展開していくのだろう その影響は計り知れ ないほど大きい。 だから11月9日の各紙は、TPP報道がかすむほど一面トップで 大きくこれを報道し、これを論評をしている。 オリンパス問題の衝撃の大きさは、そのまま日本の政・財・官・ メディアの受ける衝撃の大きさを物語っている。 私の衝撃はまさしくそれを知った衝撃にほかならない。 了 ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説
天木直人(元外交官・作家)