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天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説

天木直人(元外交官・作家)

天木直人

読者からの投稿を共有するー オリンパス問題
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□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2011年11月1日号外 ■   ==============================================================  読者からの投稿を共有するー オリンパス問題  ==============================================================  オリンパス問題について、これまでに寄せられた投稿に加えて、次の ような見方を紹介するあらたな投稿が寄せられたので、それを読者と 共有したい。  私にはもちろんその見方の正しさを判別する情報はない。  しかし、およそ企業買収などというものは本来の日本の風土にはなか った欧米金融資本主義の鬼子であり、まともな経済活動とは言えない ものだ。  その金融資本主義の悪弊に手を染めたオリンパスの経営陣に責任はある としても、それを上回る欧米金融資本の悪業があったとすれば、私が メルマガで最初に書いたことは正しかったことになる。  今日(11月1日)の毎日新聞によると野田首相は10月31日の英紙 ファイナンシャルタイムズに掲載されたインタビュー記事で、オリンパス に対し、「全面的に事実を明らかにして、適切な対応をとってほしい」と 要請したという。  「この問題をきっかけに、日本が資本主義のルールを守らない国だと みなされてしまうのを心配している。日本はそんな国ではない」と強調 したという。  私はここに野田佳彦という政治家の欧米追従の浅薄さを見る。  彼がオリンパス問題のすべてを知った上でそういうのであればいい。  しかしそうではないだろう。  よしんばそうであっても、このような形で英国紙に自国企業を悪者扱い して良いはずはない。  日本政府は他国に先駆けてオリンパス問題を自らの手で調べ、オリンパス が間違っていたとすれば、それを世界に向かって批判するのではなく、 オリンパスと日本のために最善の手を打つべきなのだ。  もし政府調査をすることなく、したがって確証もなく、オリンパス問題が 日本の資本主義のイメージを傷つけたと海外に向かって発信したとすれば 軽率の極みだ。  野田首相のなすべきことは、官民一体となって欧米に跋扈する金融資本 主義の犠牲にならないように戦略を練ることである。  以下引用  円高を活用した国内企業の海外企業に対する買収案件について、イルミー が待ったをかけて難癖を付けてきた。菊川会長が全権を有するオリンパスは、 国際金融資本(イルミー)との折り合いをよくするためにマイケル・ウッド フォード社長を据えたものの、経営の実権は与えず手元に留保していた。  そしてウッドフォード社長が、会社の機密情報を外部(恐らくはイルミー 幹部)に流したために、解任した。  ところがイルミーの目から見て既に飼い犬であったオリンパスが、鎖を引き ちぎったことは反逆だと受け取られ、制裁を加えると同時に連中は事件を奇禍 として経営権の分捕りに来ているようだ。  この事件を主に論じているのは、ロイターやブルームバーグといったイルミ ー直系マスコミと、イルミー色濃き朝日系列マスコミである。昨日のテレビ 朝日の報道ステーションはこの事件をいの一番に報じたが、日本人でありながら 外人の手先となって動き、よりによって日本国民の良識を国内企業を非難する 牙として利用しようなど、浅ましいにも程がある。  イルミーは輸出企業を締め上げるために円高劇を実施しているが、ならば それを逆手に取って、オリンパスのように企業買収を行って経営基盤を強化 すればよいのである。ところが恐らくは国際的に当たり前に流通している商 慣習が含む不正な部分を、オリンパスの場合だけは情報がリークされて非難の 材料として使われるなど、いつもながらのイルミーの手口であるが、賤しい事 この上ない。  オリンパスはマスコミを静めるために、イルミーにコンサルタント報酬など と比較にならない額の金を、投資損失に見せかけるなどして支払わざるを得な くなるだろうが、それこそが株主の利益を裏切る行為ではないか?であるのに、 オリンパスの出方によっては株主代表訴訟も辞さずなどと、イルミーの偽善を 武器として使う程度にも程があると言えよう。  と同時に、この事件を教訓として現在の円高を利用して海外企業に買収を 仕掛けようとする日本企業が二の足を踏むことは間違いなく、その効果も期待 してのオリンパス叩きなのだろう。  何たる日本国益の損失だろうか。いやはやイルミーのアンフェアさには恐れ 入るばかりである。こんな糞野郎たちと長年暮らしてきて、彼らの本質に精通 しているであろうに、言論で正義の鉄槌も加えられない外人どもは、真に差別 に値する連中だと思う。                             引用終わり ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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