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天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説

天木直人(元外交官・作家)

天木直人

九州電力やらせメール事件をこのまま終わらせてはいけない
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□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2011年11月1日第766号 ■     =============================================================   九州電力やらせメール事件をこのまま終わらせてはいけない                                              =============================================================  私は10月24日のメルマガ第745号で、九州電力と枝野経済産業 大臣の闘いから目が離せないと書いた。  なぜならば原発を所管する枝野経済産業大臣が九電の「ごまかし報告 書」の正しい書き直しをさせることが出来ず、そしてその「ごまかし 報告書」を臆面もなく所管省庁である経済産業省に提出した眞部九電 社長を更迭できないようであれば、原発行政の見直しなど到底出来る はずがないと考えるからだ。  それは取りも直さず福島原発事故によって湧き上がった脱原発の気運 が静かに葬り去られることを意味するからだ。  どうやら枝野大臣はこの闘いに敗れたようだ。  10月31日、経済産業省原子力安全・保安院は、九電の報告書の 内容を「おおむね妥当」とする判断を発表した(11月1日読売)。  それと符合するように、九州電力が12月中にもトラブル停止中の 第4号機原発を再稼動するという(11月1日各紙)。  さらにその同じ日の10月31日、野田首相は訪日中のベトナム首相 との会談で、原発のべトナムへの輸出を継続すると表明した。  しかし、私はこの顛末に驚かない。  しょせん枝野経産大臣は本気で脱原発を進める気などなかったのだ。 彼もまた原発推進の野田政権の閣僚でしかないのだ。  私が注目するのは郷原信郎弁護士の動向である。  そもそも今度の問題の発端は、九電やらせメール事件の真相を究明 する第三者委員会の委員長である郷原信郎弁護士が、やらせメール事件 の背後に古川佐賀県知事の指示があったことを明らかにしたことにある。  だから九電が第三者委員会の報告書を無視したいかさま報告書を政府 に提出した事は、郷原第三者委員会の否定にほかならない。  いまこそ郷原第三者委員会委員長は、腰砕けに終わりそうな枝野経産 相や原発推進の野田首相にかわって、九電とその九電がかばう古川佐賀 県知事の責任を国民の前で追及してもらいたい。  一旦は民主党政権に乞われて大阪府知事選の立候補を考えた郷原氏は、 九電と古川知事の開き直りを知って、急遽立候補を撤回した。大阪府 知事選挙よりも今の自分にはもっと重要なことがあると言って。  その言やよし。今こそそれを証明してほしい。  そうすることによって、押しつぶされような脱原発の流れを取り戻し てもらいたい。  九州電力やらせメール事件を決してこのままのウヤムヤに終わらせて ならないのである。                                                           了 ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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