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天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説

天木直人(元外交官・作家)

天木直人

「どじょう地獄」の愚かさ
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□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2011年10月17日第729号 ■     =============================================================   「どじょう地獄」の愚かさ                                                            =============================================================  国論を二分するような重いテーマを、物事のわからない軽量級の政権 幹部がいとも簡単に口にする。  自らの力でその事を解決できればまだしも、何もできずに言いっぱ なしで終わって、混乱の末に自らの首を絞めることになる。  これが今の野田政権の実態だ。  輿石東幹事長が10月16日、地元の山梨県で記者会見し、TPP 交渉参加問題はAPECまでに結論を出さなければいけないと語ったと いう(10月17日読売ほか)。  TPPの意味を理解して言っているとは思えない。  ましてや輿石氏に米国の思惑など分かるはずはない。  G20に出席した安住財務大臣がパリで消費税引き上げ法案を来年の 通常国会に提出すると言ったという。  石原伸晃自民党幹事長の批判を待つまでもなく、どうして国民の前で 言えない事を外国政府を相手に国際公約できるのか。  前原誠司政調会長の慰安婦基金構想発言もそうだ。  大騒ぎしてつくったアジア女性基金(村山ファンド)を「そういう ものをもらえば、ことの本筋をすり替えることになる(金大中元大統領) と受け取りに反対した経緯を知っているのか。  この問題を解決するには1965年の日韓基本条約の見直ししかない が、それが如何に困難なことか知っているのか。  極めつけは10月16日に自衛隊百里基地で開かれた航空観閲式に 出席した際の野田首相の発言だ。  中国の軍事脅威を批判し、南スーダンへの自衛隊派遣の意義を強調 したという。  それが訪中を前にした首相の言う言葉か。  南スーダンへのPKOなど国際的にどれほどの重要性を持つものか。  今の日本には、大震災被害者の救済や、破綻した年金制度の立て直し など、国民にとって緊急に解決すべき問題があるのに、それさえ満足に できないのに、国論を二分するような困難な問題にわざわざ突入しよう とするのか。  繰り返して言うように、今の野田政権に解決能力があれば別だ。  しかし無能な政治家たちが、司令塔もなくバラバラに勝手に発言を しているだけだ。  10月17日の読売新聞で津田歩政治部次長がこう書いていた。  「どじょう地獄」という料理がある、と。  生きたままのどじょうを鍋で熱し、豆腐を加えると、どじょうが熱さ を避けようと豆腐に潜り込み、最後は一緒に煮上がるのだ、と。  目の前の難問を避けることで頭が一杯で、結局は先のない道を選んで しまう今の野田政権の愚かさを揶揄しているのだ。  混迷の果てにたどり着いた政権がこれでは、あまりにも残酷で悲しい。                                了 ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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