□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2011年10月16日第728号 ■ ============================================================= 米産牛輸入制限緩和のもう一つの視点 ============================================================= 野田首相という男はどこまで対米従属なのか。 どこまでオバマ大統領にお土産を差し出せば気が済むというのか。 10月16日の読売新聞が一面トップでスクープしていた。 BSE(牛海綿状脳症)感染を受けて2003年から実施していた 米国産牛肉の輸入制限緩和を、11月のハワイでのオバマ大統領との 首脳会談に備えて緩和する方向で検討に入った、と。 国民の生命と安全にかかわるこの問題は、あの小泉首相でさえ米国 の要求に屈しなかった。 それをあっさり野田首相がやってのけるのだ。 TPPといい、普天間問題といい、武器輸出禁止三原則の緩和といい、 何から何までオバマ大統領へのお土産だ。 しかし、私がこのメルマガで言いたい事は、その事ではない。 官僚の仕事のいい加減さを追及することである。 そもそも「月齢20ヶ月以下」に限って輸入許可をしている農水省の これまでの方針が果たして正しいのか。 国際基準はすでに「30ヶ月以下」まで認めており、日本だけが根拠 なく厳しかったのではないのか。 これは何も牛肉だけの話ではない。 「焼肉酒家えびす」のユッケ騒動をきっかけに、10月1日から新 基準が導入され、ユッケを食べさせる焼肉屋は営業が厳しくなった。 もはや国民はユッケが食べられなくなるかもしれないという。 その前には耐震偽装事件があった。 あの事件以来耐震基準が厳しくなって建設不況が訪れた。 官僚たちは自分たちの仕事が杜撰である事を棚に上げて、問題が起きれ ば何でも規則を厳しくする。 特に安全の問題になると、その根拠が専門家の間でも一致しないうちに、 責任回避のためにとにかく厳しくすればいいと考える。 その結果国民がどれほど迷惑させられることか。 今度の米国産牛肉輸入規制についても、もともと日本の基準が国際的に 見て厳しかったのではないか。 緩和したくても、対米圧力に屈したと受け止められるのが嫌で緩和でき なかったのではないか。 もっと早く緩和しておけば、今度の緩和措置が米国の圧力に屈したと 言われなくても済んだのではないか。 すべて悪いのは官僚たちである。 官僚たちの無為、無策、無能さである。 了 ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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