□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2011年6月13日発行 第411号 ■ =============================================================== 共産主義国家中国でも「民」が「官」に勝つようになりつつある =============================================================== 6月9日の産経新聞のオピニオン欄に石平(せき へい)と いう評論家が「『民』が『官』に勝つとき」と題して、近未来に おける中国の激変を予感させる具体例を三つあげていた。 一つは英蘭系日用品大手ユニリーバが政府の方針に反して一部 製品の値上げに踏み切ったこと、 二つは一般公務員のボーナスの値上げ要求に対し、「おまえら ペーペーには公平なんかいるもんか」と暴言を吐いた共産党幹部が、 その暴言がネットに流されて世論の反発を買いクビになったこと、 三つは再開発のため立ち退きを強要された住民が怒って爆破テロ を起こし、その結果、胡錦涛国家主席が政治局会議を開いて安定 維持のための「社会管理の創造的刷新」を訴えたこと、である。 この三つを例示して石平氏は次のようにその評論を締めくくって いる。 「・・・市場の原理と民意の力の前で不本意な全面撤退を余儀 なくされながら、(中国共産党)政権は今、自らの支配体制を どう維持したら良いかと苦慮している最中のようだ。近未来に おける中国の激変を予感させる地殻変動は、すでに目の前で起き ているのである」 この石平氏は共産主義中国を捨てて日本に帰化し、専ら中国批判 を日本で繰り返して日本の右翼系論壇に重用されている評論家である。 しかし、それを割り引いたとしても、氏の言うこれら中国の国内の 動きは注目に値する。 民の力が官の政策に影響力を持つようになる。それは不可逆的な 国際的流れであるということである。 了

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