□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2011年6月13日発行 第412号 ■ =============================================================== スコットランドで高まる独立機運 =============================================================== 6月12日の東京新聞が、独立の是非を問う国民投票の実施を 公約したスコットランドの地域政党が選挙で大勝したという ニュースを掲載していた。 その要旨はこうだ。 英国はイングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイル ランドの4地域からなり正式な国名は「大ブリティンおよび北ア イルランド連合王国」 1707年にイングランドと合併するまでは独立した王国で あった北海道とほぼ同面積のスコットランドは、英国の総人口の 一割弱の520万人が住む。 そのスコットランドで5月に行なわれた自治議会選挙で、スコッ トランド独立の是非を問う国民投票の実施を公約したスコットラ ンド民族党(SNP)が過半数をとって圧勝した。 スコットランドは1999年に、約300年ぶりに自治議会と 自治政府を持ち、教育、保健など、外交や防衛を除く幅広い分野で 中央政府からの権限移譲を進めた。 当時のブレア元首相は「離婚は高くつく」と強調し、分離・独立 の動きをけん制したが、その動きは更に進んだ。 今後の焦点は「独立」の範囲だ。完全な独立・分離には至らない にしても、課税権の移譲をはじめ中央集権に反発する地域主義が進 み、今後も英国政府との緊張関係は高まりそうだ・・・ テロによる北アイルランド独立運動は知っていたが、ウィスキーや 民族衣装のキルトで知られるスコットランドで、このような平和裏に 行なわれる独立の動きがあったとは知らなかった。 中央政府の機能不全がここまで明らかになっているのに、地方から の自立の動きがまったく見られない日本。 この国は世界の大きな流れのなかで、例外的なのではないか。 それが良いのか、悪いのか、わからない。 少なくとも政治家や官僚にとってはこれほど都合のいい国はない に違いない。 了

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