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天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説

天木直人(元外交官・作家)

天木直人

「もう一つの日本」の雄たけびをあげる機は熟した
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□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2011年6月4日発行 第386号 ■     ===============================================================   「もう一つの日本」の雄たけびをあげる機は熟した     ===============================================================  最初に私のメルマガの読者の一人から届いたメールを紹介したい。  これは6月3日のメルマガ第385号で書いた私の東京新聞の記事に 対する反論に同調するものである。  引用はじめ  ご紹介頂きました東京新聞の記事には、やはり違和感を覚えました。 処世術だけが全てのあの男が「この国の禁忌に触れる」などあり得ない からです。 「...『フクシマ』を招いた原子力政策の問題点もうやむやになって しまうのか。すべてを『菅政権の不手際』で収束させるシナリオが進行 している」  この点についても、天木さんのご指摘の前に、そもそもジャーナリスト がそんな受身の姿勢でどうするのだ!-と思ってしまいます。  それにしても、政治の内情に詳しくもない私などにとって、この大震 災/原発事故への菅政権の対応ぶりは謎ばかりです。仮にも先進工業国 の日本で、やることなすこと、何故ここまで不様なのだろうかという ことです。国全体として持っているリソースの多くが、まるで活かされず、 いまだに眠ったままのように見えます。その都度、菅氏のリーダーシップ や決断力の無さが指摘されますが、もはやそんなことで説明がつくレベル を超えているのではないでしょうか。つまり私は、ズバリ、「震災復旧 も、原発事故収束も、迅速に進めるな!」と米国から釘を刺されている のではないかと、疑い始めた次第です。  米国にとっては、金儲けの絶好のチャンスにできるからです。かつて ブッシュ前大統領と会談したアルゼンチンの前大統領、故ネストル・キル チネル氏が次のように語っていました。 「彼(ブッシュ大統領)は、経済を再生する最善策は戦争だと言うのです。 そして米国は、戦争によってより強大に成長したのだと...『民主党は 間違っていた。米国の全ての経済成長は、様々な戦争によって促進されて きた』彼は、はっきりとそう言いました」  このような米国は、戦災国同様の弱点を曝け出している今の日本を見て、 ハイエナのように群がって、貪るのを虎視眈々と狙っている-と疑って かかるのも的外れではない気がします。  先日のWSJに載った小沢氏のインタビューに、「もうそこには住めない のだから...日本の領土はあの分減ってしまった」とありましたが、 私は「領土が減った」という言い回しにショックを受けました。米国は、 イラクやアフガンの市民を踏みにじって金儲けに勤しんだのと同じことを、 この大震災/原発事故にかこつけて、今度は日本でやろうとしており、 そのための菅首相では(だったのでは?)ないでしょうか。沖縄の状況を 考えても、このままではどんどん日本の領土が米国に奪われていきそう です。いずれにしても、今回の雪崩を打った「菅降ろし」は、この3ヶ月 間まともな動きが全く見られないという事態の異常さに、ついに危険を 感じ始めた人が増殖したせいだと見たのですが...  先日の緊急提言-我々の手で「もう一つの日本」をつくろう-は本当に 待ったなしの状況だと思います。                             引用終わり  私は今の日本の壊滅的状況は、たとえ米国の思惑があったとしても、 それに気づかない無能な政治家、官僚や、それに気づいても保身のために 日本国民を米国に売り渡す売国的な政治家、官僚という、ひとえに日本側 の政治家、官僚の問題であると思っているが、そこで引用されている ブッシュ大統領の言葉は米国の正体を言い当てた貴重な証拠だ。  そのことよりも私がこの投稿で注目したのは、我々の手で『もう一つの 日本』をつくる試みはもはや待ったなしだ、という指摘である。  これから書くことはこのメルマガの読者の特典であり、誰も知らないこと を書くのであるが、私は不信任案議決のその時に国会議員会館にいた。  投票を終えて戻ってきたその政治家を説得して「もう一つの日本」を 立ち上げるように迫った。  彼が私のいう事を正しく理解して、共鳴して、行動を起こすところまで 行くかどうかはわからない。  しかし、不信任案が否決され菅首相が開き直ったことにより、政治は まったく機能しなくなることが明らかになった。  彼に政治的センスと覚悟があるのなら、今こそ「もう一つの日本」 の雄たけびをあげる千載一遇のチャンスであることがわかるはずだ。  私は一日もはやく那須から声を上げる緊急必要性を感じている。  すべてがうまく行けば、一週間以内に那須から全国に向かって狼煙が あがることになる。                             了

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